こんにちは。FRACTA Research & Implementation(RI)局です。
今回は、FRACTAのサービスの1つで、ブランディングやコマースの教育サービスの「Branding Camp(ブランディング キャンプ)」をご紹介します。
最初に、本サービスに通ずるFRACTAの思想について触れておきたいと思います。
それは、FRACTAはブランドの「自走」を目指している、ということです。
ここでいうブランドの「自走」とは、ブランド自身が自力で自分たちの在り方について考え、行動し続けることを指します。その上で「自走」するというと、「自分たちでやるのなら、お願いしている意味がないのでは?」などと思われてしまうかもしれません。
でも、考えてみてください。例えどこかのタイミングでご縁があってFRACTAがご一緒させていただいたとしても、その後もブランドは続きます。世の中は絶えず変化します。そんな時に、自分たちでブランドの最適な在り方を考えられる力があるとしたら、もっと心強いと思いませんか?
FRACTAでは、そんなブランドの「自走」に向けたサービスをいくつかご用意しています。中でも「自走の第一歩」を踏み出すきっかけを作るのが、Branding Campです。
Branding Campとは
それでは、Branding Campの詳しい内容をご紹介していきます!
Branding Campは、ワークショップやセミナーを中心とした、ブランディングやコマースの教育サービスです。自分たちのブランドにしっかりと向き合い考える経験を通じて、今後継続していくブランディングの基盤を固め、自走につなげることを目的としています。
「キャンプ」というと「集中的に特訓する」といった印象を受ける方もいるかもしれませんが、まさに、限られた時間の中で目一杯、自分たちのブランドについて考えていただく時間です。自分たちでブランドについて考えることの必要性やそれができたときの喜びを感じることで、今後のブランド運営を続けていく力をつけていただく内容となっています。
この記事を書いている現時点では、「ブランディングの過程そのものの第一歩を体感するもの」と、「Eコマース・Shopify・DXなどテクノロジーに関する内容をブランディングの文脈に絡めたもの」を中心にご用意しており、それぞれの中でご状況に合わせたコースをご用意しています。
各コースのより詳しい内容や料金等はこちらのページをご覧ください。
ブランディングコース
まずは、ブランディングに関する3つのコースをご紹介します。ご要望をもとにフルカスタムでプランとカリキュラムの設計をすることも可能です。主にワークショップ形式で実施します。
Hello! Branding コース
自社や組織のブランディングに本格的に取り組み始めたい企業様向けのコースです。学生の方のブランディング学習としてもおすすめです。
「ブランディングとは?」ということから、そのメリット/デメリット、プロセスをお伝えし、価値策定や対外的な表現に落とし込む一連の過程を体験しながら学んでいきます。講義と実際に頭や手を動かすワークを繰り返し、ブランディングの基礎を1ステップずつ実践していきます。
「ブランドらしい施策の考え方」メソッド 実践コース
参加者に「会社やブランドのパーパスもしくは方針が、アクションに紐づいているかどうかを考える」ことを体感していただくコースです。
マーケティングや商品開発に携わっている方々を対象に、ブランド全体の方針が日々の業務に反映されているのか、結びつきを確かめる過程を体感していきます。パーパスや方針を共有後、それに基づいたアクションを1つ考え、方針との結びつきを意識しながら詳細を検討、検証します。グループですり合わせる過程や他グループとの違いも実感していただくコースです。
FRACTA流インターナルブランディング 導入コース
参加者に「自分たちのブランドについて考えることが楽しい、ブランド成長のために必要だ」と思っていただき、継続して自発的に自社ブランドについての検討ができるようになることを目指すコースです。
経営層やマネージャー層はビジョンや想いを社内に広めていきたいと思っているものの、なかなか現場ベースにはそれが浸透していない、そもそも現場では日々の業務の中でブランドについて「考える」機会がない、ということはないでしょうか。
このコースはそんな状況を想定して、まずは自分たちのブランドについて大真面目に考える第一歩を踏み出してみよう!というコースです。はじめに会社の方針を共有し、その後に全員が自分の意見を伝えやすい状況を作った上で、ブランドについて考えるワークを行います。
これらのワークショップは、実務にすぐに活かせる施策やアイデアを生み出すということを目的にはしていません。今後そういったことを実践し続けるための土台づくりとして、自発的に考えられる状況への一歩を踏み出すイメージです。
Shopify・ブランドDXコース
続いて、Shopify・ブランドDXなどテクノロジーに関する内容をブランディングの文脈に絡めたコースについてご紹介します。内容はご状況に応じてアレンジが可能です。主にセミナー形式で実施します。
Shopifyを活用したブランドDXコース
「Shopifyを導入したがうまく使いこなせていない」「今後Shopifyを活用して、ECマーケティング活動の内製化やDX推進を行いたい」などのお悩みを抱える企業様向けのコースです。
Shopifyのメリット・デメリットや活用に必要なスキルといった基礎知識をはじめ、ブランド表現を盛り込んだ構築・運用方法などの実務的な部分までお伝えします。ただ構築して終わりではなく、ブランドの自走をゴールにおいた内容となっています。
新規ブランド立ち上げ(D2C、DNVB、BtoB)コース
デジタルネイティブな新規事業立ち上げに際し、全体の進め方や必要な社内体制、事業計画の立て方などをお伝えするコースです。
D2Cブランドを運営しており今後BtoBにも広げていきたい、OEMなどで事業を行っており自社ブランドを立ち上げたい、といった場合にもおすすめです。デジタルとリアルに対してフラットな視点を持ちながら課題に沿うプランを実行し、目標達成をコンパクトに実現するお手伝いをします。
Shopify アプリ開発プロセス習得コース
制作会社、開発会社、広告代理店のプロジェクトに関わる方がShopify アプリの開発を行う際に、より体系的かつ効率的にアプリを開発できる状態を実現するコースです。
Shopify に関する最新情報をキャッチアップできる体制の実現に向けての支援も行います。アプリ開発の基本やセキュリティ対策に加え、最新技術や工数見積もり・要件定義も身につけることができます。
学習用動画を見ながらコーディングを実施したり、課題提出・フィードバックなどを行い、実際にアプリがリリースできるようになることを目指します。
FRACTAのブランディング×デジタル領域の豊富な支援実績を活かし、その場で学んで終わりではなく、ノウハウを持ち帰り自分たちで使える力をお伝えする講座です。
自走できるブランドは、強い
冒頭の話に戻りますが、やはり、ブランドが自走できる力を持っていることは、大きなメリットがあると考えます。自社ならではの「らしさ」を持った、長く愛され続けるブランドとなることができるでしょう。
そもそもブランドとは、消費者の頭の中に自社の商品やサービスを想起させる要素の集合体であり、ブランディングはその1つひとつの要素を戦略的に作っていくことです。表に現れるクリエイティブ的な部分からそのブランドにかかる体験など、全てのタッチポイントにおいて形作られます。(店舗・ECでの購入体験、Webサイトの使いやすさやデザイン、パッケージ、梱包、お問い合わせ対応…)
そしてここに一貫性を持たせるためには、自分たちの想いや事業をする理由を明らかにし、最も体現できる方法を考え続ける必要があります。それを一番、純度高く理解しているのはオリジンであるブランド自身であるはずで、ゆえに自分自身で生み出すことが重要だと思うのです。
自社内にノウハウが蓄積されることで他商品や他ブランドへの応用や展開がしやすくなったり、外部環境の変化にスピーディーに対応できることもメリットとして挙げられるでしょう。
また、近年注目されている「人的資本経営」においても、「自走」できることは好影響だと考えられます。
人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方(経産省HPより)とされていますが、これを進める上で必要な要素の1つに従業員エンゲージメントの向上があります。
そして、従業員エンゲージメントを高める要素の1つとして、企業の一員として一体感を持ち、「自分ごと」として業務を行うことがあると考えられます。この「自分ごと化」をする際に、企業やブランドの発展を願い、自らの頭で考え、手を動かすこと、すなわち「自走」できることが有効なのではないでしょうか。
FRACTAは、ブランド誕生から独り立ちしていくまで、全てのフェーズにおいて共にある存在でいたいと考えています。まずはBranding Campで、未来の文化となるブランドの自走に向けた第一歩を、一緒に踏み出しませんか?