子の日 | 株式会社子の日
実直に、丁寧に。国境を超えてブランドのこだわりが伝わるECサイトリニューアル
国内のみならず世界中のこだわり抜いた料理人が愛用する、プロ向けのオーダーメイド包丁を製作・販売する「子の日(ねのひ)」。世界トップクラスの製品・製作技術を持つという最大の強みを持ち、海外のトップシェフやコレクターへの知名度は高いものの、国内のブランドの知名度や顧客への伝え方に対して課題を感じていました。今後は、適切な表現でより国内外問わず多くの人々に子の日というブランドを知ってもらいたい。その思いを叶えるため、ECサイトリニューアルプロジェクトがスタートしました。FRACTAは、ユーザーインタビューや現地視察などの調査から始まり、ブランドの強みの定義付け、コピー・タグラインの考案、ECサイトの役割設計からサイトデザイン、実装、フォトディレクションに至るまでトータルで支援しました。
ブランド理解
リアルな声や現地視察を通して初めて知る、「子の日」の側面

クライアントへのインタビューやSNSなどでの情報収集から、「子の日」の包丁を利用する顧客の多くは、プロの料理人や海外のコレクターなどが多くを占めていることがわかりました。その市場状況や顧客について理解を深めるために、包丁を使用しているプロの料理人へのインタビューや、工房視察を実施しました。

第一線で活躍する料理人にとって包丁とはどんな存在なのかを深掘りすべく、普段使っている包丁についてや子の日に抱くイメージなどを中心にインタビューを実践。
また工房視察では、高度な技術でこだわって造られたがゆえに言葉だけでは理解が難しかった「他ブランドの包丁との違い」や「どこが強みなのか」という点を実際に見て体感。インタビューや工房視察で多角的にブランド理解を深めたことで、その後のサイト設計に関わる情報整理に必要な要素を得ることができました。
またプロジェクト初期には、クライアント向けにブランディングに関するレクチャー会を実施。ブランディングの目的や効果など、全体像について共通認識を持ちながら、スムーズに進行することができました。

ブランド戦略策定
買いやすさよりも、顧客の「知りたい」に応える場を目指して

ユーザーインタビューを通じ、国内外問わずプロの料理人はECサイトで包丁を買わないという傾向が見えてきました。求められていたのは買いやすさではなく、ものづくりへのこだわりを伝えることだったのです。子の日のものづくりに関しては、職人の「一工一進」の精神によって高品質な包丁が生まれ、結果として顧客(使い手)の仕事の快適さや所作の美しさ、そしてプロとしての誇りや覚悟に繋がるだけではなく、それが子の日の新たなものづくりにも繋がるという、職人と料理人双方のエクストリームな関係性が見えてきました。これらの事実をもとに、購入できる機能は備えつつも、子の日についての理解がどんどん深まっていくようなサイトのあり方を吟味し、情報整理をしながらサイト構成を練り上げて行きました。

タグライン・コピー考案
「一工一進」の精神を大切に、数々のこだわりを省くことなく表現したライティング

全ての工程に置いて、一つ一つの作業を少しでも工夫する、上達する、速くする、という意識を持つ子の日の「一工一進(造語)」という精神のもと、「子の日に、了(終わり)無し。」というタグラインを開発。これからも実直に鍛錬と核心を積み重ねていく子の日の姿勢を表現しています。包丁の使い手である料理人とともに常識を拡張していくブランドになっていきたいという想いが込められています。
また、素材の研究、データに基づいたレシピ作り、デザインの美しさなど、一つ一つのこだわりを大切にしながら造られる包丁を表すため、製作に伴う全てのこだわりを省くことなく9つの工程としてコピーに落とし込みました。

コミュニケーション設計
“らしさ”を保ちつつ、グローバルな視点を意識した世界観づくり

子の日のプロダクト特性である「最高の切れ味」にフォーカスし、ブランドの世界観をデザインしました。全体的にダークトーンにすることで、包丁のエッジを際立たせ、切れ味や物のクオリティ感を演出。ものづくりの現場や料理人が実際に使用する現場の臨場感や、研ぎ澄まされた緊張感、無駄のない美しい所作を表現することで、一般的な鍛治職人の伝統的な表現とは全く異なる、子の日らしいクラフトマンシップを表現しています。また、世界中に顧客を抱える子の日ならではのグローバルな視点で、日本を代表するブランドとなるよう和のエッセンスを取り入れています。繊細な書体や文字組、和を感じさせるテクスチャーで、繊細で研ぎ澄まされたものづくりの世界を演出しています。

コミュニケーション設計
子の日ならではの様々なこだわりを、最適なカタチに

包丁の魅力が伝わる動画をTOPのファーストビューに設置。包丁の魅力を包丁そのものではなく、「人の所作」で表現することにこだわりました。また子の日が日本でも数少ない包丁製造元であることを直感的に伝えるために、TOPページにものづくりをイメージさせるアニメーションを設置しました。子の日に関心を持ち始めた人たちの興味を引くように、ものづくりのキーとなる言葉とビジュアルを組み合わせた構成にしています。
Aboutページでは、子の日ならではのものづくりの大きなつながりを可視化。製作過程を9つの工程として文章に落とし込み、ビジュアルと共に伝えています。カルーセル表示を採用し、読み手の負担にならないように見やすさのバランスを意識しながらデザインしました。

コミュニケーション設計
職人と料理人、双方の現場の臨場感を伝えるフォトディレクション

サイトに使用する写真素材のディレクションを担当。工房の撮影では、実際に包丁をつくっている現場に入り、子の日の職人だからこそできる様々な「技」にスポットを当てていきました。また料理店での撮影では、料理人の所作をとらえることで、子の日の綿密な重心設計が実現する脱力感や最高の使い心地を臨場感を持って伝えています。

実装
海外からのアクセスも考慮したECサイト運用の効率化と使いやすさ、動的表現を含む総合ディレクション

ブランディングとECサイトの機能要件整理それぞれにボリュームがあったため、プロジェクトスタートから1-2ヶ月は、定例会に加えEC分科会を設けてプロジェクトを進行していきました。その後はブランディングをメインにしつつも、都度必要だと判断したタイミングで分科会を設け、スピード感を持って進めていきました。
また、細かいオプション設定や見積もり・金額表示など、Shopifyデフォルトの表示セレクタを切り替えるだけでは反映されない細かい部分まで丁寧にヒアリングを行い、実装対応をしました。


お客様の声

ブランディング、デザイン、フォトディレクション、ライティング、ECサイト構築まで全てご支援いただき、弊社の課題の一つであった「ブランドイメージの浸透」の実現への大きな1歩になったと実感しております。また、一番の要望でもあった、「子の日のこだわりをユーザーに伝えたい」という思いが反映されたECサイトに仕上がり、多くのお客様から反響をいただきました。海外対応などを始め、懸念事項が多かったものの、一つ一つ実現に向け丁寧にご支援いただき、ありがとうございました。
(株式会社子の日 ご担当者さま)

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