最初に市民の方々へ、景観なども含めた宇部市の魅力や財産、どんな街になってほしいかなどのヒアリングを実施しました。市長や市役所職員だけでなく、市内の事業者、子育て世代、移住者や中高生など、さまざまな立場の方々にご協力いただきました。 幅広い世代の意見を集めることで、全市民に広く理解され、共感されやすい表現に落とし込むための下地を作りました。
宇部市のこれまでの歴史を辿り、市民一丸となって炭鉱産業から緑と花と彫刻の街へと発展させてきたことを認識。ヒアリングを通して、市長が目指していきたい宇部市のビジョンと、市民の方々が胸に秘めた未来のイメージやアイディアが一致していることを把握しました。 「これまでもこれからも市民一人一人が秘める、未来を拓く創造力」をコピーとロゴで表現することが、これからの宇部に相応しいと考えました。
コピーについては、宇部市ならではの表現であることと、宇部市民の方々に共感してもらえる表現とは何かを追求し、最終的に「未来を彫刻するまち」というキャッチコピーで決定しました。宇部の財産である「彫刻」というワードをフックに、未来を切り開く想像力を表現しています。 ロゴについては、ヒアリングを通じて把握した「共存同栄」「のどかなつながり」「フロンティア精神」「子育てしやすい住みやすい街」の4つのキーワードをそれぞれデザインに落とし込み提案。キャッチコピーとの連動性を考慮し、「フロンティア精神」を表す現在のロゴに決定しました。街を切り拓いていくエネルギー、代々引き継がれてきたフロンティア精神と若々しい活気のある宇部の街を表現しています。
ロゴを使う際の規定や、名刺や封筒、記者会見用パネルに適用した場合のデザイン案などをまとめたクリエイティブガイドラインを提供しました。今後も一貫性を持って街のブランディングを進めていただくことを意識し、作成しました。