今回のプロジェクトでは、ブランド内部での共通認識を高めるため、店舗スタッフや工場スタッフなど、異なる立場や部署から複数のメンバーがプロジェクトに参画。まずはブランドとしての提供価値や今後目指すことについて話し合いの場を設け、ディスカッションを重ねていきました。 特にブランド内部でブランディングについて考える機会が初めてだったこともあり、自ブランドに向き合う時間をつくってもらうことを重視し、ブランド定義を定めるためのワークショップを開催。プロジェクトの熱量を高めながら、クライアント内の共通認識を再確認する場を設けました。 ディスカッションとワークショップを実施する際は、グラフィックレコーディングを用いて話の構造を可視化しました。販売、製造、経営それぞれの立場での考えや温度感の違いを認識し、話の内容や考えを視覚化して整理することで、参加者全員の理解促進につなげています。
ブランド戦略策定のフェーズで定義したブランド価値より、顧客を「自分らしさを持って暮らしたいと思う人」と位置づけました。そのためサイト上ではソファのみならず、ライフスタイルまでも提案するお客様に寄り添った設計にしています。 また、ブランドのメイン商材であるソファはオンラインのみで判断して購入するよりもスタッフへの相談や店舗で現物を見てから意思決定する顧客が多いこともあり、サイトのメニューに「相談する」「実際に体験する」という項目を設置し、フォームでの相談対応や生地サンプルの請求などアクションしやすいように、顧客の購入導線を意識しました。オンラインへの実装イメージを想起しやすいように、各種事例として写真やSNSでの表現などを用いて話し合うことで、一緒にMANUALgraphらしい表現を組み立てました。
仕様の異なるサイトが2つ存在していたためブランド内部での運用が難しかったこと、またブランドの魅力が伝わりきっていないことが課題でした。構造部分では、2つのサイトを統合することを前提に、今後の運用を見越して大部分をノーコードで構築しました。一方表現部分では、ブランド戦略策定、コミュニケーション設計で定義した内容をもとに、ブランドの魅力の一つである親しみを感じられるサイト設計を提案。写真などのクリエイティブ素材は既存のものを活かしながらも、サイト情報の整理とワーディングでブランドらしさをチューニングすることで、ブランドが本来持つ温度感の伝わる設計にしました。
プロジェクト開始当初から重ねてきたディスカッションや、伴走しながら整理した内容をもとに、ブランドとして発信していくメッセージやコピー、ビジュアルの使い方などをまとめ、今後のブランディングで判断に迷ったときに立ち戻れる資料を作成しました。ブランドのモットーである「FUN LIFE,FUN SOFA」に込められた想い、お客様とのコミュニケーションで大切にすること、メディア表現での注意点など、日々の実務に活かしやすい形にまとめています。
サイトの大部分をノーコードで構築しており、今後もブランド内部でサイト運用をしていくことから、アプリのレクチャー会を実施しました。操作方法をお伝えするほか、資料を提供することで、実際にランディングページをブランド側で実装いただきました。
ブランドが今後成長していくために必要な要素をまとめた資料を作成し、提供しました。今後のブランドに必要なアクションを、優先順位の高い順番に提案。PDCAの自走化など、具体的な課題に対してFRACTAのこれまでのナレッジを提示しながらお伝えしました。 一体となって伴走し続けたからこそ、組織体制や事業計画など、よりブランドの深い部分に踏み込んだ提案をすることができました。
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Tags:ブランドグロース / リブランディング / 企業ブランディング
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Date:2021.5〜2021.12
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