応援購入プロジェクトが終了した後、サポーターに商品を気に入って頂いても、販売しているサイトや店舗に辿り着きづらいという課題がありました。マクアケ社の「プロジェクト終了後も実行者の成長を応援し続けたい」という思い、またサポーターに対して「気に入った商品を再度購入できる場所としてワクワクするお買い物体験を提供したい」という思いから、「Makuake STORE」のリニューアルプロジェクトがスタートしました。
運営を担うマクアケ社と実行者、そしてサポーターの3者が関わるモールのようなプラットフォームを実現するため、協力企業を交えての大規模なプロジェクトとなりました。今回立ち上げる「Makuake STORE」の特性や実現したい体験、サポーターと実行者とのつながりを叶えるため、実現したい要件に合わせShopify Plusの機能や特徴を活かしたディレクション、開発会社とクライアントとの連携、サイトとしての最適解を導くサポートを実施。また、「Makuake」とは異なる「Makuake STORE」としてのロゴの開発やWebデザインを含むアートディレクションを担当。応援購入プロジェクトを実行する実行者、サポーター、プラットフォームを運営するマクアケ社にとって、最適な機能の実現と出品〜配送までのスムーズな設計、お買い物をする楽しさの表現を目指しました。
Makuakeとの関連性を保ちつつ異なる表現を目指すため、Makuakeロゴの成り立ちの理解のほか、「MakuakeSTORE」の立ち位置や特徴、ニーズの異なりをとらえ、イメージコンセプトを整理。Makuake本体との関係性を色濃く感じつつも、独自の楽しさをもち相互補完しあえるイメージを共有しながら進行しました。実行者様ごとの商品のユニークさや商品を選ぶことで感じる自分の色、Makuakeのカラフルなロゴから、「色を楽しむ」デザインを目指しました。 ロゴの開発においては、『Makuakeロゴの雰囲気は踏襲しつつもマークで差別化する』、『コンセプトである「楽しいお買い物」が伝わりやすい』、『Makuakeロゴを活かし「STORE」という文字で差別化を測る』、大きく3つのアプローチで開発したロゴを複数提示。絞り込んだロゴの方向性を元に「Makuake STORE」のロゴに必要な機能的側面を整理。今回最も重要とするサービスの機能・性質を訴求する上で、「Makuake STORE」独自の楽しさが伝わること、Makuake発の「STORE」であることが直感的に伝わり、Makuake本体ではなく「STORE」で購入したというブランド体験が記憶に残るようなデザインを目指しました。 ECサイトのアートディレクションにおいては、「Makuakeらしさ」や「ECサイトらしさ」を担保しつつ、「お買い物を楽しめる場所」を演出するデザインを目指しました。
日々あらゆるジャンルの応援購入プロジェクトが開始されるMakuake。その一方で、取扱商品が多くサポーターが欲しい商品に辿り着きにくいという側面がありました。そんな特徴を逆手に取り、「#つくり手に共感」や「#アイディアに脱帽」「#うちの子が喜ぶ」などユニークなタグで絞り込むことで得られる、商品との偶発的な出会いを実装しました。また、商品やコンテンツのお気に入り機能もポイントです。プライベートアプリの開発・活用により、たくさんある商品やコンテンツの中からサポーターがお気に入りをマイページに登録し、自分だけの手帳を作るような、Makuake STOREならではの「もっと楽しいお買い物体験」を目指しました。
実行者とサポーターが継続的につながるプラットフォームを実現するため、求める体験や機能を技術的にどのように叶えるかを一つひとつ整理しながら進行しました。実現にあたり、複数の開発企業やパートナーと共に取り組みました。 要件の整理や実現方法の模索においては、Shopify Plusの標準に元からある機能やアプリで実現可能なことの他に開発が必要なものの棚卸し、最適解を導くためのリサーチを実施。Makuake STOREご担当者さまへの機能面の説明やShopifyならではの特性の共有を都度行い、開発内容や仕様策定の選定をサポートしました。