先方のなかですでに構想していた、大人の女性向けのワンマイルウェアを販売するアパレルブランドというアイディアを軸に、ECのみで洋服を購入する顧客の課題や好まれる世界観を探りました。先方ご担当者がターゲット層だったこともあり、その意見も反映してECの商品情報設計やブランドの世界観を固めていきました。そうして、ブランドのイメージは「自分に似合うものが見つかるカラフルな世界」と定義し、フィットするものと出会える喜びや品質の良いものに出会える喜びを訴求する方向に決定しました。
ブランドには、自分に合ったものを選ぶことで個人の個性を活かし、新しい自分の魅力に出会ってほしいという想いがありました。それを体現するため、まずは自分らしさを活かす方向性でネーミングを提案しました。いくつか提案するなかで、英語で直訳すると「私である」という意味のIʼm+nessからimnessというブランド名が採用されました。
ネーミングに続けてロゴ制作を実施。先方からは文字ベースでのロゴの希望をいただいていましたが、新しいブランドを広く知ってもらうためにはシンボルがあると覚えてもらいやすいと考え、シンボルロゴも提案しました。最終的なロゴは、洋服をイメージさせる糸のような曲線で喜びの躍動感を表現したシンボルのものに決定いただきました。しなやかでリズム感のある表現が、心地よさを感じさせるロゴに仕上げています。
ECサイトでは商品のカラーバリエーションの豊富さがわかるように、トップページの商品にもカラー選択ボタンを設置。そして商品を選ぶ際にはパーソナル診断を導入することで、顧客が自分に最も似合うアイテムと出会えるようなサイト設計を行いました。
ECの体験設計において重要な役割を担うパッケージのデザインも提案。ロゴのコンセプトと合わせて、糸のデザインを箱の内側に取り入れました。
EC運営のノウハウを貯めたいというご要望に沿って、プロジェクト実施中からECサイトに関する説明やルールを策定して進めました。クリエイティブでは自社で世界観を守りながら運用できるようクリエイティブガイドラインを作成しました。FRACTAでディレクションしたイメージ撮影を踏襲できるよう、イメージカットなどのポイントもガイドに含めました。