コーポレートサイト全体の方向性を決めるにあたって、これまでの取り組みとブランドを取り巻く社会状況を把握し理解することから始めました。その上でクライアントに備わっているエネルギーや今後の可能性を言語化し、ディスカッションを重ねました。同時にブランドが目指すフェーズを一緒に考えながら、未来に対する期待感を高め、サイトのコンセプトに落とし込んでいきました。 最終的に「アーティストが主役である」という想いを表現する方向性に決定しました。
コンセプトを確定した後、クライアントのビジョンや将来的な立ち位置を踏まえながらサイト構成を複数提案しました。 「アーティストファースト」という核を中心に据え、ベースはシンプルにしながらもコンテンツの並べ方やコピーの位置について検討を重ねました。また、トップページについても、膨大な作品の中から写真を選定し、幅広い事業内容をいかに魅力的に見せるか考慮しながら設計しました。横断的に事業内容を伝えながらも、見やすく、洗練された印象をもたらす構成にしています。
デザインは全体的にクリーンなイメージにすることで、作品のカラフルさを際立たせました。作品をはじめ、クライアントの活動をイメージする「虹色」から抽出したアクセントカラーを使用し、カラフルなだけではなく、爽やかな印象をもたらすトーン&マナーに決定。サイト内の書体についても「アーティストファースト」であることを意識し、普遍性がありながらも洗練された書体としてHelveticaを採用しています。
営業管理情報とサイトの問い合わせ情報を連携させるために、HubSpotを使って全体を構築しました。日本地図からアーティストを検索できる機能や、トップページにおけるビジネスモデルの図のリデザインなど、アーティストファーストであることとブランドの新たなフェーズを表現しています。 また、Artist, Works, News下の各詳細ページについては、テンプレートを作成することで、ブランドの自走を意識した更新しやすい形にしました。
「使うたび、社会を前進させる。」をコンセプトに、エポスカードと提携して発行されたクレジットカード「へラルボニーエポスカード」。カードの使用が寄付になる仕組みを有していることから、社会関心の高いミレニアル世代をターゲットにしています。 そこでランディングページも、ターゲットに合わせ、スマートフォンでの閲覧が多いことを意識した構成にし、画像右下の追従バナーが邪魔にならないサイズにするなど細かい点に配慮しています。 更にコーポレートサイトと同様、アーティストファーストであることを考慮し、カードデザインを施したアーティストにスポットを当てる設計にしました。 今回短期間のプロジェクトであったことから、クライアントと綿密に連携することで、スピーディーな立ち上げを実現しました。
ブランドの自走を見据え、サイト更新方法などコンスタントにレクチャーを行いました。また、コードの編集やページの作成に関するマニュアルを作成して共有しました。