子どもと巡る、好きな街、好きな場所〜自分の「好き」の原点を考える〜

子どもと巡る、好きな街、好きな場所〜自分の「好き」の原点を考える〜

 

こんにちは!FRACTA Research & Implementation(RI)局の島田です。

この記事は、Feedforce Group Advent Calendar 2023の8日目です!7日目は株式会社フィードフォースの佐藤達哉さんによる、「誕プレ2.0」~ 自身に起きた価値観の変化 ~でした。まさしく、コト消費ですね。ご紹介いただいたホテル、どちらもお食事、景色共に最高です…!

さて、行く先々で、クリスマスの装飾が楽しめる季節になりました。幾つ歳を重ねても、クリスマスの煌びやかな装飾には心がワクワクするものです。

この記事が公開される少し前、11月下旬に小学3年生の娘と2人で出かけた際の体験と、自分の「好き」を改めて考えてみた話を綴りたいと思います。

あなたの好きな街、好きな場所はどこですか?

この1日は、娘と2人で好きな街、場所に行こうと決めていました。

普段、家族との外出は車を利用することが多いのですが、この日は移動中に車窓からの景色や、停車する駅の様子を観察して、ただ単純に道中を楽しめたらいいなと思い、電車で出かけました。

みなさんは、好きな街や場所はありますか?生まれ育った街、特別な日に行く場所、家族との思い出の場所…さまざまかと思います。

外出は娘のリクエストである品川駅からすぐの水族館から始まりました。まずは娘の「好き」を一緒に楽しみました。その後は柔らかな日差しを浴びながら歩いたり電車に乗ったりしながら移動し、新宿へと足を運びました。この『新宿』こそ、私が好きな街です。

西口の都庁をはじめとした高層ビル群が立ち並ぶ景色も好きですが、特に好きなのは広々として緑豊かな新宿御苑から新宿三丁目の伊勢丹新宿店周辺です。それほどマニアックな「好き」ではないのですが、自分らしく心地よく感じられる「好き」が詰まっています。

時間の都合で新宿御苑をゆっくり巡ることが叶わなかったので、今回は伊勢丹新宿店を訪れることにしました。

この伊勢丹の建物を望む交差点の景色は、いつ見ても不思議と高揚感を覚えます。

私の「好き」を体験してもらうことに。

伊勢丹新宿店には娘と何度も訪れていますが、いつもよりも娘を観察しながら巡ることにしました。

ここからは、娘と私がその日訪れたお店を1つずつ辿っていきます。実況中継のように楽しんでください。

追分交差点を渡って店内に足を踏み入れると、ぱっと明るい空間が広がります。娘は綺麗な傘や柔らかなニットのストール、キラキラと輝くヘアアクセサリーに目を輝かせている様子でした。店員さんが接客する様子を気にしながら進んでいきます。上へ上へと続くエスカレーターに乗る娘の背中が、心なしかピシッとしたように思えました。

まず訪れたのは、シェニール織のハンカチで有名なFEILER。娘は自分の持っているハンカチとはまた違う様子だと気づき、色や柄を見ては、「ママ、これがかわいい!この色、私好きだな〜」と商品を楽しそうに見ていました。購入時には、一緒に席に案内してもらいました。着席してふーっと一息ついた娘は、店員さんに「お母さんと一緒にたくさん歩いて疲れたかな?」と声をかけられて、少し恥ずかしそうにしていました。しかし、それはほんの一瞬で、店員さんと会話を交わす様子が見られました。私と同じく、店員さんとお話しするのが好きなようです。


続いて訪れたのは、1フロア下の文具売り場。私が愛用する万年筆のブランドであるLAMYのカラフルなペンが並んでいました。ディスプレイの中でシャープペンシルを見つけ、いたく気に入った様子でした。(もう少しお姉さんになったら、プレゼントしようと密かに心に決めました。)クリスマスのグリーティングカードを購入するために一緒に並び、店員さんが決済や包装する手捌きをまじまじと見つめていました。店員さんが娘にニコッと微笑んでくださり、私は心がほくほくとしたのでした。

クリスマスの装飾品売り場でキラキラと輝く置物や、可愛いオーナメントを一緒に眺めた後は、地下の食品売り場へ。

お父さんと一緒にお菓子が食べたいという娘のリクエストのもと、ぐるっと洋菓子売り場を巡ることにしました。カラフルな缶のクッキーやツヤっとしたゼリーに心を奪われつつも、pâtisserie Sadahau Aokiのマカロンに心を決めたようです。ここでは娘に品物を受け取ってもらいました。物腰の柔らかな店員さんが差し出してくれたマカロンを「ありがとうございます」と、そっと大事に受け取っていました。もう小学3年生なので恥ずかしがりつつも初対面の人とも挨拶はできるのですが、受け取る時に「ありがとうございます」と言えるのは素敵な心遣いだね、と母親心に思いました。

次は私が気に入っているお茶のお店、EN TEAへ。娘も「あっ、ママが好きなお茶!」と気付いたようです。私が自分用と友人へのプレゼント用の品を選び、会計などをしてもらっている際に、娘は店員さんから茶の木のカードを貰いました。「今の時期、ちょうどお茶の花が咲いているんだよ」と教えてもらい、娘はちょっと嬉しそうでした。活版印刷のカードを手に取り、その手触りと描かれた茶の木の絵を楽しんでいるようでした。

そして最後は、和菓子の虎屋。ここまで巡ったお店とは雰囲気の違う黒が印象的なお店に、娘はやや緊張の面持ちでした。お店に並ぶ羊羹や生菓子、買い物をするお客さんや接客中の店員さんを何やら観察しているようでした。順番を待っている間に見た店員さんの素早く見事なお菓子の箱詰め姿に、娘は「早い…すごいね…」と、そっと私に伝えてくれました。

こう書き連ねてみると、大分お店を巡ったように思います。

普段の学校生活とは違う空間で緊張して疲れたのか、帰路の電車内ではぐっすり眠っていました。

「好き」の原点に改めて想いを馳せる

帰宅して夕食を囲みながら、伊勢丹新宿店を一緒に巡った感想を聞いてみました。

「ちょっと疲れちゃった。でも、ママ、楽しそうだったね。たくさん良いものが売っていて、店員さんが優しかった!」

小学3年生の素直な感想です。いつもと違う景色を少し見せてあげられたかな、と私は思ったのでした。

食後に片付けをしながら、自分はなぜ伊勢丹新宿店が好きなのかを考えていました。

まずはディスプレイ。今回は店内でも限られた箇所を巡ることしかできませんでしたが、外に面したショーウィンドウはどこか格式の高さの中にも遊び心があるように思えます。店内もぐるっと見渡しやすいディスプレイが気に入っています。

そして、店員さん。物腰が柔らかく、細かい気遣いができる店員さんに接客していただけることが非常に多く、気持ち良い買い物ができます。また、店員さんとのコミュニケーションもとても心地よいですし、時に新たな発見や気づきを貰うことができます。

最後に、空間が醸し出す雰囲気全体。うまく言葉にできませんが、五感全体が刺激されるような感覚があります。年季の入った重厚感のある外観、店内に足を踏み入れた時に目に入る床材や店内を照らす照明、そして先に述べたディスプレイ。買い物を楽しむお客さんに、接客をしてくれる店員さん。空間を形作る要素の1つ1つがうまく融合して、この空間の雰囲気を作り出しているのだと感じました。

記憶を遡ると、私は小さい頃からデパートという場所が身近であったように思います。

幼少期から小学生時代を過ごした千葉県船橋市にある東武百貨店、そして2018年に惜しくも閉店した西武百貨店は、週末の度に訪れていたのではないかと思えるくらい頻繁に足を運んだ場所です。シーズン毎に何が装飾されていたか、どのようなお店があったか、どのような匂いだったかなど30年近く経った今でも鮮明に思い出せることが非常に多くあります。

2歳か3歳の時に訪れた日本橋三越本店の様子や建物も強く印象に残っていますが、今の私に強く紐づくのは先に述べた東武百貨店での体験です。具体的には、母と訪れた化粧品売り場での接客体験や、父と一緒にカウンターに並んで外商の方と接した体験です。

母は小学生だった私を、一緒にデパートの化粧品売り場に連れて行ってくれました。そして、接客体験をさせてくれました。この口紅の色が綺麗だね、この香水は良い匂いだね、と商品を一緒に手に取ったり、席に腰掛けて、カウンターで美容部員さんと母とのやりとりを見せてもらいました。

父は一時、仕事の都合でデパートの外商担当の方と接する機会が多くあり、私も一緒に並んで座らせてもらうことがありました。話の内容は全く覚えていないのですが、担当の方が父や他のお客様と接する仕草や言葉遣いを観察していました。

幼いから連れて行かない、ではなく、幼くても静かにできるならば一緒に連れていき、体験させる、というスタンスを私の両親は取ってくれていたのだと思います。そして両親が与えてくれたこの原体験こそが、私の「好き」を形づくる大きなパーツの一つです。


今回は娘に私の「好き」を体験してもらい、子ども目線での新たな気づきがあったら嬉しいなと思いながら出かけたのですが、自分の原体験を見つめ直すという思わぬ機会も得ることとなりました。

いつか娘が大人になった時に、家族で訪れた場所やその場所での数々の体験が、彼女の「好き」を形作る原体験の一つになっていたら嬉しいなと思うのでした。

娘は沢山の体験と観察をしていくことになりますが、この先の人生で、それがどのくらい記憶に残るかは未知です。楽しい、面白い、不思議、色々な気持ちが娘の好奇心の原動力になることを願っています。


最後に、私に原体験を与えてくれて、そして今改めて見つめ直すきっかけをくれた両親が、この12月に結婚40周年を迎えます。2人に感謝と祝福の気持ちを込めて筆を置きます。

少し早いですが、Happy Holidays!素敵な年末年始になりますように。

9日目は、アナグラム株式会社の金子俊子さんの記事です。お楽しみに!


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