ブランドの未来を社内みんなで一緒に作る。ブランディング「活動」とは

ブランドの未来を社内みんなで一緒に作る。ブランディング「活動」とは

こんにちは。FRACTA RI局局長の川岸です。
前回私が書いた記事では、「ブランディングの見える化が鍵!フェーズを知りより成長するには?」という内容を書かせて頂きました。て、その詳細版はまた書かせて頂ければと思うのですが、今回はそもそもブランディング「活動」はなぜ必要なのかということについて触れていきたいと思います。

 

あえて「活動」とする意味

これまでもブランディングとビジネスの関係については記事やセミナーで触れてきておりますが、今回はビジネス的にブランディングが必要ですよという話に加えて、ブランディングの「活動」自体が大切だ、という話です。
ここで「活動」と付けているのはどういうことかというと、いわゆるブランド責任者の人が1人でブランディングを進めていくということではなく、関わるメンバーと一緒に考えていく、あるいはワークショップのような形で関係者を巻き込んで進めていくという意味合いで「活動」と付けています。
では、なぜこの「活動」であることが大切なのでしょう?
単純にブランディングでの検討の内容が良いものであればそれで良いという感じもするのではないでしょうか。

これは、私が昔コンサルティングファームで仕事をしていた時の経験や、自分で起業しサービスをつくった経験から、圧倒的に「活動」としてブランディングを行った方が、その後の事業成長に繋がると実感しています。

ブランディングの内容が良ければそれで良い、ということであれば、外部に丸投げして出てきたものを活用すれば良いということなります(聞いた話では規模の大きめな企業では、外部企業に丸投げで進めているところもあるようですが )。...
一方でこのようなやり方ですと、言葉に魂が込められないと言いますか、自分の言葉として語ることができない場面も多くなってしまうなぁと感じています。

やはり、ブランドを運用していくのも人なので、中の人がいかに「自分ごと」として捉えて運用していけるかでビジネスの成長角度が変わってきます。その上で、「自分ごと化」するための手段としてブランディング「活動」があると捉えています。

ブランディング「活動」に取り組むために

ここで言うブランディング「活動」ですが、中身としては、FRACTAの手法で言う「ブランディングフォーマット」を関係者みんなでつくっていく、ということになります。しかし、いきなり「フォーマットに埋める文言をそれぞれ考えて来よう」と言っても、メンバーによって書ける/書けないが出てきてしまいます。

そこで、まず最初に自分たち(自分たちのブランド)は何者かを振り返るために、関係者みんなで要素を書き出す、ということからスタートするのを私はオススメしています。

具体的には、

①自分たちの商品・サービスはどんなものか? (特性は何か)
②商品名・サービス名の由来、名前に込められた想いは?
(商品・サービス名にどんなイメージを持っているか)
③どんなお客さまがいるか?どんな人にお客さまになって欲しいか?
④お客さまに提供している価値は?
⑤お客さまからの反応は?
⑥社名の由来は?創業時の想いは?
⑦得意なこと・苦手なこと/好きなこと・嫌いなことは?

などといった観点でそれぞれ方の意見を出していただき、これらに対する意見が出てきたら、似たもの同士をグルーピングしていくという作業を行います。(リアルでの作業が可能であれば模造紙と付箋での検討をオススメしています)

ポイントとしてはこれらの意見をただまとめていくだけでなく、その中で自分たちとしてはこのブランドを今後どうしていきたいかといった議論も行います。

ブランドの責任者の方やオーナーの方には、「こうしていきたい」という想いもあるかと思うので、そういう想いについてもこのような場で語っていくのも良いかと思います。

ブランディングフォーマットの活用

こういった議論を経た上で、今度は「ブランディングフォーマット」の各項目を考えていきます。

▼ブランディングフォーマットはこちらから

https://fracta.co.jp/blogs/journal/journal_210430

 

振り返りを行ったことで、ブランディングフォーマットの項目に対しても参加メンバーの意見が出やすくなると思います。
また、ここでは参加者の意見をすべて入れるというよりは、参加者の意見をすべて聞いた上で、このブランドに対する責任や想いのある方の意思を反映させていくことが重要と捉えています。

こう書くと「責任者が1人で考えたのと変わらないじゃないか」という気がする方もいらっしゃるかもしれませんが、参加者の方の意見を聞くうちに責任者の方の意見がより昇華されることや、少し不安を持ちながら考えていることが確信に変わるということもよく起こります。

また、こういった一連の議論やワークを踏まえることで、参加したメンバーそれぞれにとって、このブランドの方針やビジョンが「勝手に誰かが考えたもの」から「自分たちでつくったもの」に変わっていくのです。
このような「自分ごと化」が行われるとその後の事業推進力は大きく変わるというのは私の事業経験から実感しています。

実際に関係者でワークをしていくイメージとしては「ブランドの未来を共につくる。FRACTAのリブランディングに込めた覚悟。」の記事にまとめられています。出ている画像などで議論の様子も垣間見えますので、ご参考になれば幸いです!

とはいえ、どのように議論やワークを進めていけば良いか分からない!ということがあればFRACTAもご支援することが可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください!

と最後は少し宣伝になってしまいましたが、多くのブランドでブランディング活動が積極的に行われることが、私たちの目指す「ブランディングの民主化」にも繋がると思っていますので、そんなブランドが増えることを願ってやみません。

今回もありがとうございました。


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