概要
新たな挑戦への意思表明。「新しい豊かさ」を表現するブランドデザインシステム
世の中に「良いワイン=輸入ワイン」のイメージがまだ根強い中で、日本ワインの良さを伝え、日本ワイン市場を盛り上げたい。その思いを実現するためにプロジェクトが始まりました。 新酒の発売に合わせて、まずは市場を盛り上げるための場を作るため、スピード感を重視。100年以上ワイン販売をされてきた歴史で培われた価値観を参考しながら、デザインシステムやコミュニケーション設計などブランドの骨格づくりの伴走を行いました。

ブランド理解&調査分析/ビジネス構想
ブランドとユーザー双方への理解
ヒアリングを重ねながら、日本の風土が生み出した日常に溶け込む等身大のラグジュアリーという日本ワインの良さと、上質な日本ワインをより多くの人に楽しんでほしいというサントリーチームの意思への理解を深めていきました。そのために、一消費者としてのワイン購入に関する事例や実体験をプロジェクトメンバー間で共有しながら、ユーザー心理を整理。消費者が抱くワインへのハードルの高さをメンバー自身に重ねることで、ユーザーの解像度を高め、ブランド側とユーザー側両方の視点を行き来しながら最適なブランドコミュニケーションを模索しました。





ブランド戦略策定
美しい場所が象徴する「新しい豊かさ」
従来の敷居が高い輸入ワインとは一線を画し、「日本ワインがもたらす新しい豊かさを伝え、共感と応援したいという気持ちを生み出す」ことを目指して、「ワイン日和 FromFarm」という場所が生まれました。 画一的な方法ではなく人の手で土からこだわって作っている様子を直感的に伝えるため、作り手や土着的な魅力を織り交ぜながら、日本ワインの入り口として自由でオープンなトンマナを設定しています。メインビジュアルはブランドの資産でもある登美の丘ワイナリーで撮影。美しい場所を日本ワインらしい”贅沢”の象徴として展開することで、心が満たされるような豊かさを表現しました。


コミュニケーション設計
顧客体験設計
運用に際してブランドらしい発信ができるよう、フェーズに合わせたコミュニケーションプランを設計・ご提案。 ECサイトでは、商品群を前面に押し出すのではなく、日本ワインがもたらす少し贅沢な質感や、日常が少し豊かになりそうな雰囲気を、撮り下ろした写真から言葉回しまでこだわって醸成しました。常にユーザーの視点を意識しながらクラフトマンシップや作り手の思いが一方的に発信されないよう、リアルさのバランスも意識した構成に仕上げています。


実装
検証とアップデートを見据えたスピード実装
継続的な検証とアップデートを前提に、スピーディーかつシンプルにブランドらしさを実装することを意識しています。 ブランドECサイトの実装はトランスコスモス社と連携。FRACTAでは、ブランディング構築サポート・ブランドクリエイティブの領域を担当しました。
運用/アクティベーション
ブランドの自走と成長を見据えた提案
ブランドの成長にあわせてサイトをアップデートしていくことを前提に、直近の展開だけではなく、発展に合わせた企画や見せ方の方向性アイディアをご共有。 またサイトだけに止まらず、SNSも含めたクリエイティブガイドラインを作成することで、ブランド自身で運用していけるようなサポートを行いました。
ワイン日和 From Farm
- Date:
- 2021.08 〜 2021.10
- Photography:
- 白井亮
- photo retouching:
- フォートン株式会社 プロデューサー
- Development:
- トランスコスモス株式会社
- Project Management:
- FRACTA
- Art Direction :
- FRACTA
- Design:
- FRACTA