国際機関日本アセアンセンター

国際機関日本アセアンセンター

こんにちは!CSV局のナルトンです。

本記事では、FRACTAのブランディング・コマース教育プログラム「Branding Camp」(ブランディングキャンプ)を導入いただいた、国際機関日本アセアンセンター様へのプログラム「Branding Strategy - for your potential on the Japanese EC market -」の様子をお届けします。

FRACTAではブランディングの思想やノウハウを伝えるために、これまで事業会社や公共機関に向けた様々な講座を実施してきました。
今回はFRACTA代表 河野が登壇し、3月23日・24日・27日の3日間にわたって、日本のEC市場に参入し商品を販売したいと考えているASEAN加盟国(※1)企業を対象としたオンラインセミナーが開催されました。
※1:インドネシア・カンボジア・シンガポール・タイ・フィリピン・ブルネイ・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・ラオスの全10か国

第1回「日本市場を理解する」

海外からの参加者を対象にした今回のオンラインセミナー。そのような背景から、まずは現在の日本市場についてお話ししました。

河野:高齢化が進んだ日本国内では年齢層の高い方が強い購買力を持っています。また国民全体が「安くて、良質」なものに慣れており、様々な環境要因から以前よりも購買に対して慎重になりつつある人が増えている傾向が見られます。
昨今(特に若い世代では)ブランドの認知度に関わらず自分の価値観に合った本当に必要なもの・長く使いたいものを購入していくという流れもある中で、EC市場の規模はここ数年で非常に伸び、中でも日本の消費者が海外のECサイトから商品を購入するケースが一般化してきたことで、越境ECを含む物販系分野の規模が大きく拡大しています。

 

こうした現状を踏まえた上で、「日本のEC市場に進出する際、何に気をつければ良いのか」「日本で活用できるチャネルは何か」「商品購入にハードルが高い人たちに、どうすれば買ってもらえるのか」といった点について深掘りしていきました。海外企業においては、日本のマーケットに合わせた戦略を立てていくことが大切であり、特に重要視すべきポイントや、日本市場進出の際に活用できるチャネルそれぞれのメリット・デメリットを具体例を挙げながら紹介。そして、本題となるブランディングについて。

 

河野:様々なお客様に対して「安心」と「信頼」を感じてもらうために、どんな体験を作れば良いのか。その体験を作ることの源泉となるのが「ブランディング」です。
ブランディングとは、お客様にどんな価値を届けるのか、お客様はどういった方なのか、どうやって届けるのかについて紐解き、そしてお客様には私たちがなぜこのようなことをやっているのか理解していただく、そういったことを目的としています。つまり一言でいうと、コミュニケーションです。

 

後半ではブランディング戦略におけるインターナルブランディング・エクスターナルブランディングの重要性、カスタマージャーニーマップの作成や、その際に心掛けるべきポイントについて解説しました。


第2回「日本市場参入に有効なチャネル・コミュニケーションとは」

2日目は、日本のEコマースプラットフォームの比較と最新動向について解説しました。

河野:実店舗や楽天・Amazon・Yahooなどの大手ECモールをはじめ、SNSもチャネルの一つであり、顧客はどれか一つに絞るのではなく用途によって使い分けをしています。そのため、様々なチャネルを準備してバランスよく展開していくことが大切です。特に自社ECサイトの活用に力を入れることで、より顧客信頼度の高いブランドや第三者にも紹介したいと言われるブランドへと成長することができます。

販売チャネル拡大のための手段として、代理店の活用・日本語でのマーケティング・SNSの活用・日本の展示会やビジネス交流会への参加などがありますが、それらをより効果的にするために自社ECサイトの立ち上げは重要であると言えます。しっかりとした自社ECサイトを初期段階から立ち上げることで、上記販売チャネル拡大の手段に対しハブとしての大きな役割を果たすことができるからです。

そういった自社ECサイト立ち上げに際し、比較的幅広い範囲をカバーし、かつ海外から日本向けに商品を販売するツールとして非常に有効な「Shopify」について紹介。安価かつスピード感を持ってストアを開設できることや、様々な通貨・言語に対応できることなど導入時のメリットや機能について解説を行いました。

河野:モールECは新規のお客様を連れてきてくれるというのが最大のメリットです。売れ筋の商品を作り、ランキングに掲載されることで新規顧客を増やしていく。手数料は掛かりますが、そういった面をPRコストとして組み込むことができれば有効的です。一方自社ECサイトの場合、手数料が掛からない代わりに自分たちでお客様を呼ばなければなりません。SNSの活用や展示会への出展といった様々な活動を通して呼び込むマーケティングが重要です。そこで信頼を得ることでお得意様(リピーター)という存在ができ、結果的に大きな利益を増やすことができるのです。

最終日にはこれまで2日間のサマリーと、参加者の皆様から頂いたご質問に対するコンサルティングを行い、3日間のプログラムは終了いたしました。

FRACTAは、ブランドが自走するための最大の理解者であり、伴走者であり続けるため、今後も全国の事業会社・教育機関に向けて、ブランディングやEコマースに関するナレッジを提供してまいります。

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