こんにちは！FRACTAのResearch & Implementation（RI）局です。
Shopify Editions Winter 2023が発表されてから早数ヶ月、季節はめぐり夏のような気温になる日もちらほらと出てきました。夏といえば、Shopify Editions Summer 2023が気になりますね。ワクワクしながら待っています。
今月も引き続き、Shopify ChangelogのUpdateをご紹介いたします。
（本記事で対象としているChangelogは、“日本国内で展開するマーチャントに対し影響があるもの”をターゲットとしています。）
◎Shopify Changelogとは？
EコマースプラットフォームShopifyに関する、機能更新を発信している情報タイムラインです。
早速、2023年4月にどのような更新があったか、見ていきましょう！
日本国内で展開するShopify Storeに影響のあるUpdateは以下の通りです。一部、前回ご紹介しきれなかった3月末分のUpdateを含みます。
［2023/03/24］
ライブビューでのチェックアウト数膨張に対処するための更新
過去10分以内に作成されたチェックアウトトークンのみがカウントされる仕様になり、チェックアウトで各botがカウントされる数が最大1回だけになりました。これにより、ライブビューに表示されるセッション数が実際の数により近くなります。
［2023/03/24］〈早期アクセス版〉
Shopify Markets Proでの口座情報更新に関する機能改善
Shopify ペイメントの設定で銀行口座の詳細情報を変更するとShopify Markets Proの口座設定も自動的に更新され、常に最後に追加された口座に売上金が入金されるようになりました。
［2023/03/24］〈早期アクセス版〉
Shopify Markets Proでの返金に関する支払いロジックの変更
Shopify Markets Proで「返金された注文」の支払いロジックが変更され、支払い時に当該注文に対して徴収された税金と関税の源泉徴収や保留中としてのラベル付けが廃止されます。また支払われた全額が、購入者に返金されます。
［2023/03/27］
Shopifyチェックアウトでのチップ支払い機能追加
チェックアウトページに「チップ支払い」を設定できるようになりました。３種類のパーセンテージをあらかじめ設定したり、顧客が自由に設定した金額でチップの受け取りができます。
［2023/03/27］
Shopify Search&Discoveryアプリにおける大規模な商品カタログを持つマーチャント向けの新しいツールリリース
多くの商品を取り扱い、大規模な商品カタログを持つマーチャントが、Shopify Search&Discoveryアプリ内で「商品の検索順位引き上げ」と「おすすめ商品」の表示を簡単に編集できるようになりました。
［2023/03/28］〈早期アクセス版〉
Shopify Markets Proの支払いでの税金と関税の表示方法の変更
Shopify Markets Proでの支払いに関して、「徴収された税金と関税」の表示方法が変更されました。従来、支払いレポートに徴収された手数料として表示されていたものが、別の項目として表示されます。また、関税と税金の取引は注文が完了すると表示されます。
［2023/03/28］〈Shopify POS pro〉
POSの「お客様に発送する」機能での顧客のEメールアドレス必須化
POSの「お客様に発送する」で、注文を送信するために顧客の電子メールアドレスが必要になりました。顧客宛ての注文を送信する際に必須フィールドが空白の場合、注文を送信する前に必要なフィールドをすべて入力するようにリダイレクトされます。
［2023/03/28］
オンラインストア上でのメディア選択、アップロード機能のアップデート
オンラインストアのカスタマイズページでのメディア選択は、Shopify管理画面のコンテンツ内の機能との連携に伴い、よりシームレスなメディア選択が叶うようになりました。
［2023/03/29］
ファイル管理上の画像置き換え機能の改善
オンラインストア上の表示名、URLを維持しながら、画像を置き換えられるようになりました。画像置き換えの際に、削除して再アップロードをする手間がなくなりました。
［2023/03/29］
Blogや記事へ動的リソースの割り当て
あらかじめ作成したメタオブジェクトやメタフィールドをBlog /記事のページに埋め込み、表示させることができるようになりました。
［2023/03/31］
ギフトカードにメッセージを含めて送信できる機能のリリース
※ストアのテーマが最新バージョンのDawnであることが条件となります。（2023年4月現在はver.9.0.0）
メッセージを含める機能はこれまでアプリなどが必要でしたが、デフォルトで実装されたことにより、ストア顧客がギフトカードを購入する際に、メッセージを添えて直接送れるようになりました。
［2023/04/6］〈Shopify Plus以上〉
Shopify CollabsとShopify Flowの機能統合
Shopify CollabsがFlowと統合され、既製のワークフローテンプレートを使ってCollabsで頻繁に利用されるタスクを自動化することができるようになりました。また、Collabs特有のトリガーやアクションを使用して、カスタムフローを構築することもできます。
［2023/04/6］〈Shopify Plus〉
数量ルールと顧客別商品公開でパーソナライズされたB2B購買を実現
B2B顧客が商品を購入する際の数量ルールが設定できるようになりました。数量ルール（最小/最大注文数など）の利用は、無料のShopify テーマのVer.8.0.0以降のみでサポートされています。また現在お使いのテーマで本機能を利用する場合は、Liquidによる機能追加が可能です。
［2023/04/6］
"新しい顧客アカウント"で「Shopアカウントによるサインイン」の有効化
Shop Payの利点の一つとして、“新しい顧客アカウント”を利用できるマーチャントに対して、Shopアプリでのサインインが有効になりました。
［2023/04/7］〈早期アクセス版〉
Shopify Markets Proでの計算された送料と請求
Markets Proを利用中のマーチャントが、海外からの注文に対して送料を自動計算して表示し請求できる機能を追加しました。この機能は、カートの中身と配送設定で選択されたデフォルトのパッケージサイズに基づいて計算されます。なお、本機能はShopify Markets Proでサポートされている運送会社（現在はDHL Express）のみで対応可能です。
［2023/04/13］〈Shopify Plus〉
B2Bの注文でPO番号を入力
B2Bチェックアウトに、法人顧客が発注書番号（PO）を入力するための専用フィールドが追加されました。法人顧客は、新規顧客アカウント、注文履歴、注文詳細ページでPO番号を確認することができ、注文の追跡やより正確な財務報告を容易に行うことができます。
［2023/04/13］〈早期アクセス版〉
Markets Proの有効化による150カ国以上での販売自動化
Markets Proを有効化したマーチャントはその時点で、Markets Proがサポートするすべての国に販売するためのマーケットと出荷設定が自動更新されるようになりました。
［2023/04/13］〈早期アクセス版〉
Markets Pro有効時における互換性のない料金設定の自動検出と通知
Markets Proを有効化したマーチャントで本サービスと互換性のない設定があり変更が必要な場合は、サービス移行支援を目的として、マーチャントへ通知が表示されます。配送料を手動で設定しておりShopify Markets Proと互換性がない料金設定である場合、チェックアウト時の配送料金はDHL Expressの料金に置き換えられ、カスタムした取扱手数料なども削除、輸送時間もDHL Expressによって変更されます。
［2023/04/14］
下書き注文での関税と輸入税計算
ドラフトオーダー内で関税と輸入税を計算する機能を追加し、越境販売をよりシンプルに行えるようになりました。
［2023/04/20］
Shopify Magicで商品説明を数秒で作成
商品についていくつかのキーワードをリストアップすると、商品の説明をAIで自動的に生成することができます。商品タイプ、購入者ターゲット、素材、ブランド情報などの商品に関するキーワードや、専門的、遊び心、上質感など生成する説明文のトーンを指定することもできます。
［2023/04/20］
"従来のお客様アカウント"での「Shopアカウントでのサインイン」設定機能改善
"従来のお客様アカウント"を利用している全てのマーチャントを対象として、Shopify Store上でのShop Payの有効化によりShopアプリでのサインインが顧客アカウント設定ページでできるようになりました。顧客は安全かつシームレスにShopにログインすることができ、購買機会の増加に繋がります。
3月末〜4月のUpdateの中でRI局が一番着目したのは、こちらです。
［2023/03/28］〈早期アクセス版〉
Shopify Markets Proの支払いでの税金と関税の表示方法の変更
3月末から4月にかけては、Shopify Markets Proに関するUpdateが一際多く目立ちました。税金、関税周りのロジック改善とShopify Markets Pro関連の他のUpdateに伴い、越境ECの展開がよりスムーズに拡大できるようになるものと思われます。
今回のChangelogの記事はいかがでしたか？
日々機能改善や新規機能のリリースが行われるShopify、これからも変化に注目していきます！
