FRACTAのアートディレクターのデザインプロセス

FRACTAのアートディレクターのデザインプロセス

こんにちは。One by One局のアートディレクター/デザイナーの横井と申します。普段の業務として、ブランドさんのクリエイティブ面のご提案をさせていただいています。

今回は、「FRACTAでは、どんなプロセスで何を意識しをしてデザインしているのか」という内容をお話しできればと思います。

デザインプロセスについて

唐突ですが、デザインって少し閉鎖的なイメージですよね。
案件の担当者様など、提案に参加している人はデザインの成り立ちも分かるかもしれませんが、多くの人は完成したものだけを目にしている。そんなことも多いのかもしません。

今回は、FRACTAの社内で提案した名刺のデザインの実例を用い、デザインのプロセスをご紹介させていただきます。

早速ですが、デザインにおけるステップをざっと並べてみますと、こんな感じです。

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具体例を用いて、細かく見ていきたいと思います。

1.オーダー

社内の案件とはいえ、実案件と同じように、依頼者の要望と条件があります。
今回はボードメンバーから下記のようなオーダーをいただきました。

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2.整理

オーダーを受けて、考えるべきことや考えたことを整理します。
「デザインは課題解決である」と言われるように、今回の課題とデザインの目的をしっかり掴んでおきます。

そもそも名刺って何なんだっけ?
FRACTAらしさとは何なんだろう?

そういった根本的なことも解き明かしていきます。

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キーワードを出しつつも、名刺である以上は機能性が一番大事だという目的を念頭におきました。
そこをベースに、予算に収まることや、運用のしやすさ、会社らしさを表現できるようなアイデアを練っていきます。

キーワードを整理しながら、本やネットで参考を見たり、今までいただいた名刺を見たり、世の中のデザインをたくさん見ます。キーワードを頭におきながら、自分の心に響くものをたくさん集め、アイデアを練っていきます。

3.デザイン

②で定めた目的とアイデアを元に、具体的に形にしてみます。
デザイン案は、出来上がったものを見ると簡単に作られているように見えます。でも、本当は、作って壊して、時に立ち返って、また作って…を何度も繰り返し作っています。
やりたいこととやっていることは整合性が取れているのか?作っているものは魅力的なのか?そんなことを考えながら作っていきます。
右脳と左脳を行き来する、とよく言われますが、目的とアイデアを並行して考え作ることはまさしくそれです。

4.提案

さて、作ったデザイン案を資料にまとめたら、いよいよボードメンバーへの提案です!

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前提や条件は当たり前のことを説明していますが、ボードメンバーは複数人いて職種がみんなバラバラなので、全員が同じ理解をしているとは限りません。認識を揃えていただくために丁寧に説明を心がけました。
そんな風に、相手や状況を見極めながら、どういう話し方をすると良いのかも考えます。

デザイン案は、大きく3方向を提案をしました。
ただデザイン案の数が多ければ良いというわけでもありませんし、相手が気持ちよく決められるような提案が必要になってきます。

A案

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最もコストを重視した案。並走をテーマにした仕掛けを施し、コンセプトが立つデザイン。

B案

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それぞれが選んだ紙に印刷する案。コストバランスを取りつつも、話題が広がるような仕掛けを作りました。

C案

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印刷加工を施す案。コストはかかりますが、もらった時の手触りを大切にする方向。

最終的には、AとBを折衷した案に決定しました。
実は、複数案を複数人に提案するということは、意見が割れることもあります。そんなとき、納得感のある最終決定の判断軸を提示することも、デザイナーの仕事です。

5.浸透

出来上がったデザインは、作って終わりではありません。全社会のタイミングで意図を理解してもらうために、社員へのプレゼンも行いました。

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今までの名刺から白銀比は受け継ぎ、カラーは日本の伝統色を選ぶことで、日本文化へのリスペクトを込めました。
フラットな文字組みで会社の存在のあり方を表現しました。
また、今までは高価な印刷加工を施した華やかな名刺でしたが、今回はそれができなかった分、ストーリーを込めました。

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メンバーの参加を促すデザイン

今回の名刺の意図には、「社員が個性を活かし会社の一員として活躍する」という、インナーブランディング的なメッセージも込められていたので、しっかり浸透プロセスも踏みました。
誰かが作って誰かが決めたというだけの他人事になってしまっては、少しもったいないですよね。
FRACTAでは、実案件のブランディングにおいても、最終的に担当者の中で共通認識を持ったり、運用ができるようなガイドラインを作成しています。

デザイナーが提案する一方的なデザインではなく、社員それぞれが色を選ぶという形をとり、社員の方にも参加してもらえるようなものになりました。
自分で色を選ぶ時に、その色に何かしら惹かれる気持ちと、それを説明するための理由があったのではないかと思います。きっとそれがロジックと感性なのだと思います。「右脳と左脳を行き来する」という部分を少しでも体感していただけたら嬉しいですね。

FRACTAが大事にしていること

ずいぶん長くなってしまいましたが、FRACTAのデザインプロセスという内容でお送りしてきました。完成品の裏側には、実は色んなプロセスがあったりします。
もちろん一般論的な部分もあったと思いますし、やり方は人それぞれ個性があるので正解はありませんが、FRACTAのデザインプロセスを少しでも垣間見ていただけたなら幸いです!

相手がどんな人で、何を求めているかを理解し、ブランドにとってどうあると良いのか、デザイナーとして視点を伝えていく。
そして最後は作って終わりにしないこと。ブランドの中の人がしっかり自分たちのことを理解できるような文化の基盤を作っておくこと。
そういったご提案ができるように、全力を尽くし今後も邁進していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


名刺リニューアルについてのインタビューnoteも公開しています▼

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