入社半年を過ぎたデザイナーが、FRACTAの仕事について思うこと

入社半年を過ぎたデザイナーが、FRACTAの仕事について思うこと

FRACTAでデザイナーをしております、石山と申します。

去年の11月に、ご縁があってFRACTAに入社しました。思えば、去年の8月か9月にFRACTAを発見し、「ここだ」と感じたことを覚えています。そこからもう一年経つとは、早いような遅いようなという気分です。

まだまだ新入りの身として、仕事の進め方を見て覚え、良いクリエイティブを生み出せできるように鍛え、その上でクライアントの心を打つような提案をするために進んで行かなければなりません。そのために、私は日々「FRACTA」を内面化できるように努めています。

本記事では、そんな入社半年を迎えたデザイナーの私が実際に感じた「FRACTAについて」をご紹介しようと思います。

FRACTAの仕事

FRACTAは、ブランドの支援をする会社です。

社内メンバーの仕事を日々拝見していますが、クリエイティブの提案だけでなく、与件整理からプランニング、スケジュールやコミュニケーションに至るまで、ブランドにとって最良の提案となるように考えています。これはデザイナーなど関係なく、FRACTAの一員として、また社会人として大変尊敬できることだと感じています。職種に関わらず、常日頃FRACTAの一員として仕事をする中で、とても誇りに思える点だと感じています。

誠心誠意考えたことがクライアントに伝わり、喜んでいただく……さらにそのコミュニケーションの中でブランドの方々に気付きやアップデートが得られ、一時的にいいものができるのではなく、支援が終わった後も血肉となって継続されていく。

そうした実を伴う取り組みの連続があるからこそ、FRACTAは現在のように社会に求めていただいているのだろうなと思っています。

FRACTAのクリエイティブ

FRACTAのクリエイティブを一言でまとめると、「納得感」になると思います。

私はデザイン制作会社出身なので、作業やノウハウという視点で仕事を見ると、食品系・教育系・採用系など、ある程度まとまった領域の仕事の方がやりやすいのは明白です。

それでもFRACTAが多種多様なジャンルのクライアントにお声がけいただき、喜んでいただいているのは、最終的なアウトプットだけ、やデザイン作業だけ、で推し進めていくのではなく、もっと前段階の思考や取捨選択を大切に提案しているからに他ならないはずです。

「出てきたデザインがかっこいい」「色味が綺麗」「コピーが面白い」という目にみえるアウトプット以上に、

「その視点や切り口が嬉しい」「コンセプトから一貫したストーリーが、うちのブランドらしくて良い」という納得感を大切にしていると思います。

これは例えるなら「幅跳び」のようなものです。助走がない「立ち幅跳び」よりも、助走(=前段階での思考や取捨選択)がある「走り幅跳び」の方が格段に飛距離 (=納得感)を伸ばすことができ、人々の心に深く刺さる結果を残すことができます。

FRACTA流のメソッド

ここまでは社内メンバーの仕事を見ていて、感じたことをまとめてみました。ここからは私が得たFRACTA流のテクニックについて少しご紹介したいと思います。

  • 案は、造形ではなくてコンセプトや切り口自体を変えたプランにする
  • そもそも提示された規格が、サイズ・材質・金額・使い心地・続けやすさ……などにおいて最善かを検討するところから始める
  • 表面に見える造形ではなく、利用した時や受け取った時の体験を考えることからデザインを作っていく
  • アイコンなどの細かい部分も、選びやすいようにサブ案を持っていくことで選び手の納得感を高める
  • なぜその仕上がりか、デザイナー視点だけではない説明を施し、選び手に好み以外の検討基準を共有する
  • フォントや色味、マークなどは、造形の感覚だけでなく意味性や歴史も合わせて提案することで選ぶ際の決め手を提示する
  • 場合によっては完成品だけではなく途中で生まれたたくさんのデザインも見せて、洗練の過程を共有する

上記はまだ一例ですが、造形テクニック以外のメソッドを並べてもFRACTA流はたくさんあります。

初めて知ったこと、初めて意識したことは戸惑いもありますが、それを繰り返し考えていくようにし、自分がそれを再現できるよう意識しています。実際にこれらを活用し、クライアントからこれまでよりも高い納得感をいただくようになりました。

まだまだ「いいデザイナー」への道のりは長いのですが、自分に今までなかった視点が追加されていくことに喜びを感じます。

デザインの本質に触れる

最後にもう一歩踏み込んで書いてみます。

一昔前はデザイン=造形という意味で理解されていた方も多いと思います。ですが、現在「デザイン」という文言を辞書で調べるとこのように出てきます。

デザイン(英:design)とは、「美しさ」や「使いやすさ」などの狙いを実現するために創意工夫すること、および、その創意工夫の成果を反映させた見た目や機能のあり方のこと。

また、近年のデザイン教育では、以前より造形のみではなく課題を解決する思考法(プロセス)を重視しています。実際私が受けたデザイン教育も多くの時間を思考に使い、「考える力」を高めるものでした。ツールの使い方やデザインスキルと並行して、かなりの時間をデザイン思考、コンセプトワークに充てていました。

ここで挙げた2つの例(辞書で調べたデザインの意味とデザイン教育)に共通しているのは、「以前より、デザインという行為において表面的な造形だけではなくその前段階の『創意工夫』フェーズに焦点を当ててきている」ことだと思います。

これは技術が進みデザインツールが充実したことによって、造形できる人が爆発的に増えたことや、これにより職業人としてのデザイナーに求められるスキルがより複雑化、深長化したことが理由の一部だと考えられます。この「デザイン」における変化をFRACTAでの仕事と照らし合わせると、かなり納得する部分が多いです。

FRACTAは昨今デザインという営為の中で注目され、重視されている「創意工夫を通して、よりベターなアウトプットに繋げる」フェーズを実践しており、それは言い換えると「デザインの本質に触れ、実務の中で体現していること」に他なりません。

「創意工夫を通してよりベターなアウトプットに繋げる」ことを皆が実践しようとしている観点から見れば、FRACTAのプロジェクトメンバーは高い「デザイン力」を持っていると言えます。

これは非常に貴重で大切なことだと理解できるし、今よりさらにツールやAIが発達してくる2020年代からその先も「最も持っておくべき力」の一つになると信じています。

 

……とても偉そうなことをつらつら書いてきましたが、先に述べた通り私自身はそんな「FRACTA」をインプットしている途中です。

プランニング、クリエイティブ、コミュニケーションに秀でた集団の中で、これからも自分を洗練させていきたいですし、「本質的なデザイン」を実践できるデザイナーになれるよう努めてまいります。FRACTAと共にブランドづくりをご検討中の方、FRACTAの仕事について少しご理解進みましたでしょうか。

ぜひ共に良い仕事ができますよう、機会を祈り筆を置きます。