こんにちは。FRACTA コーポレート局の佐藤です!
FRACTAで主にEコマースのサイトデザインを通じてブランドを支援している、プロフェッショナルサービス局のコマースエクスペリエンスデザイナー(以降CED)。
「CED」はFRACTA独自の職種名です。
Webデザイナー・UI/UXデザイナーのような側面もあるのですが、「ECサイトにおける最高のブランド体験」を作り上げるのがCEDのミッション。クライアントのECサイト構築・実装においてとても重要な役割を担っています!
しかしながら、CEDという職種名だけでは社外の方に仕事内容や役割を理解してもらいづらいというのが実際のところ…
ということで、本日は実際にCEDとして活躍中の飯尾さん、富崎さん、土田さんにお話しを伺い、CEDの仕事や役割、やりがいについてご紹介したいと思います!
CEDのお仕事とは
佐藤)CEDのみなさん、本日はよろしくお願いします!早速ですが、CEDのみなさんのお仕事について教えていただけますでしょうか?
飯尾)私たちCEDは、Webデザインの中でも、Eコマースとブランドサイトのデザインを主に行っています。
Shopifyを使用することが一番多いのですが、Eコマースのプラットフォームは多種多様。そのため、Shopifyだけではなく、クライアントに応じたCMS構築のデザインを行っています。
富崎)主にShopifyを使用したサイトの動線設計や、ユーザビリティを意識した上でブランディングを反映したサイトデザイン設計、フロントエンドの構築、コーダーさんとの折衝、Shopifyの機能やテーマを理解した上での商品登録、運用方法の設計など、クライアントのスムーズな運用を考えて構築したり、結構幅広い業務を担当しています。
土田)私は昨年8月に入社したばかりなので、今はお二人のアシスタントとしてCEDの仕事を学んでいるところです。
主にECサイトのデザインなどを担当しながら、プロジェクトの全体を見させてもらっています。
今後は飯尾さんや富崎さんが担当しているようなShopifyを用いたECサイトのデザインや、実際のクライアントへの提案を行うようになっていくと思います。
佐藤)ありがとうございます!どのプラットフォームを使うのか、というのは皆さんがクライアントにヒアリングして検討しているのでしょうか。
飯尾)案件の序盤の要件定義の段階で「このプラットフォームでやっていきましょう!」というのは決まっていて、それが私たちCEDにバトンを渡されるという流れです。
WEBデザイナーとの違い・共通点
佐藤)FRACTAにおけるCEDを一般的な職種名で言うと「Webデザイナー」に近いイメージを持っているのですが、Webデザインのお仕事に対する捉え方も会社によって違う部分があるかなと思います。
FRACTAにおけるCEDというポジションにはどのような特徴があるのでしょうか?
飯尾)広義では同じなのですが、FRACTAのCEDはEコマースのデザインに特化しているという特徴があります。
富崎)そうですね。FRACTAのCEDは、ブランドの見えているところだけをデザインするのではなく、『ブランド体験』を踏まえた視点でECサイトを制作しています。
プロジェクトの上流から関わるので、クライアントへのヒアリング・競合サイトの調査分析・サイト設計・コンテンツ策定・画面情報の設計なども行うことがあります。
そういった情報を元にECサイトを設計している点は、一般的なWebデザイナーとは少し違うところかもしれないですね。
飯尾)Webサイトのデザインって、一般的には「ブランドサイトをデザインして納品して終わり」というイメージがあると思います。
私たちはそういった表層的なデザイン部分だけではなく、Shopifyなどのプラットフォームの中で「どうしたらお客様が購入しやすいのか」「クライアントが運用しやすい設計とは?」といった、サイトの裏側まで考慮したデザインを行っています。
佐藤)多くの制作会社だと「こういう形で作ってください」という指示が下りてきて、どういった経緯でこのような作りになっているのかといった制作背景を理解する話をするのは難しいのでしょうか?
飯尾)会社によってはそうですね。その調整もしていけるのがCEDのお仕事です。
厳密に言うと、FRACTAではプランニングの段階から大枠のワイヤーフレームを引いて、サイトの骨組みをクライアントと一緒に考えています。
それを元に、細かな点をCEDのメンバーがクライアントと構築していくというイメージですね。
CEDの仕事のやりがい
佐藤)サイトを作るだけではなく、実際にECサイトを運用するブランド側の使いやすさや、その先のユーザーの事も考えたデザインをするのがCEDのお仕事ということでしたが、やりがいもそこにあるのでしょうか。
飯尾)そうですね。ただデザインするというよりは、その後も考えてデザインするというところにやりがいがあると思います。パッと見て素敵なデザインというだけではなく、裏側をどのような設計にすればクライアントがより運用しやすくなるか、エンドユーザーが購入しやすくなるか、買いたい商品を見つけやすくなるか…そういった細かな点まで考慮したデザインをしていくのがCEDの仕事です。
富崎)EコマースにおけるWebデザインとその他のサイトのWebデザインの違いは、商品が購入できるというところです。 クライアントのサイトには、たくさんの商品や様々なカテゴリーがあったり、一つのブランドの中で様々なシリーズ展開があったりします。そのような環境でどうしたら顧客が購入しやすいのか、普段顧客がどのようなルートで購入しているのか、そういったところを考慮した上で、整理して骨組みを立てていくところもやりがいだと感じています。
土田)デザインするだけでは終わらないところがすごく難しいなと思います。CEDだけではないと思うのですが、FRACTAは代理店を挟まないので、クライアントと密なコミュニケーションが取れるのが魅力の一つだなと感じています。
富崎)以前のブランドクリエイティブ局のインタビューでもあったように、クライアントに直接デザインを見てもらってディスカッションして 、そこでまたブラッシュアップしていくという、生の声がすぐに聞ける環境はとてもありがたいですね。
飯尾)そうですね、クライアントと直接やりとりすることに難しさを感じることもありますが、同時にとてもやりがいを感じます。
あとはEコマースは直接売上に繋がるという特徴もあり、良い効果が出たらそれが実際の数値としてわかるというのがいいですよね。クライアントのポジティブな感想や反応をもらえるのは嬉しいし、とても励みになります!
FRACTAでは「自社で契約していたデザイナーがいなくなってサイトが更新できない・やり方がわからない、なのでリニューアルをFRACTAにお願いしたい」というクライアントからのご相談も多いです。
このお悩みには「自分たち自身で対応していけるようにしたい」という気持ちも内包されていると思うんです。
だからこそCEDは「自走」というところに特に力を入れています。
クライアントにサイトを納品した後も、クライアント自身で更新できてサイトを成長させていけるような、アップデートしやすい構成やデザインをする。それが私たちの強みなのかなと思っています。クライアント用の運用書を作ることもあるんですよ。
佐藤)では、FRACTAがサイトを納品した後も、アップデートされていった方が嬉しいですか?
富崎)そうですね、たまにクライアントのサイトを訪れると画像が変わっていたり、新しい商品を定期的にアップできていたり、しっかりと運用できている様子が見受けられると、CEDの仕事の成果を実感できます。嬉しくなりますね!
CEDの仕事の大変なところ
佐藤)やりがいと表裏一体かなと思いますが、CEDのお仕事で大変なのはどんなところですか?
飯尾)クライアントのやりたいことにもよるのですが、サイトの制作やリニューアルにはたくさんお金がかかるんです…。
でも、ECサイトは改修の結果、売上に直結する可能性が高いので、そういう期待を持ってFRACTAに依頼してくださるクライアントはかなり多いと思っています。
ブランドの存続を左右しかねない「売上」に関わる部分なので、デザイン以外にも考えなければいけないことがたくさんあるのは大変なところかなと思います。
土田)似たようなことになってしまうのですが、やはりただ作るだけでなく、ECサイトの裏側のシステムと絡み合う部分のデザインや、商品やその商品情報に紐づいページのデザインはある程度システム面の知識がないと難しいな…と感じています。
そういった知識のインプットは大変かもしれないです。
富崎)土田さんのいう通り、デザイン以外にも思考が必要なところは多いです。実際にやってみたり、経験を積んでいけばわかってくるところではありますが、最初は苦労するかもしれないですね。
飯尾)私たちはサイト公開日に向けて動いているので、クライアントからの要望が多岐に渡っていて、要望の全てを反映することが現実的に厳しいときは、ちょっと申し訳ない気持ちになります。
佐藤)そういうときはどのようにお伝えするのですか?
飯尾)クライアントの実現したいことに優先順位をつけて、代替案を用意します。ただできないことだけを伝えて、突っぱねてしまうことはしません。
そういった小さなやりとりの積み重ねが信頼関係を築き関係性を保っていくポイントだと思うので大事にしています。大変ですけどね…笑
あとは、クライアントからどういった思いでこの言葉が出てきたのか、それを受けてどうするかを考えることが多いので、「ひたすらデザインだけをしたい!」という方には向いていない仕事かもしれません。
クライアントによって、Eコマースに関する知識や理解度が異なるので、相手が理解できる言葉を選び、どう話したら伝わるか・理解してもらえるか・納得してもらえるかを考える必要があります。コミュニケーション力やヒアリング力も結構必要になってきますね。
どんな人が向いている?
佐藤)CEDの仕事に興味を持ってくださっている方に、どんな人がフィットしそうか、難しそうかというところを教えていただけますか?
土田)FRACTAでよく使用するShopifyというプラットフォーム自体、新機能が続々と出てくるので、そういった情報を積極的に取り入れて業務に生かせる人、反映できる人はフィットすると思います!
特にWeb関係は、デザインはもちろん、コーディング技術などの移り変わりも激しいので、新しいことを取り入れられる人が向いていると感じています。
富崎)粘り強い人というか、技術的な問題で「これできないんだ…」という壁にぶつかったときに、「もうちょっと調べてみよう」「自分でプラットフォームのカスタマーサポートに問い合わせてみよう」など、諦めずにその先の一歩を自ら踏み出せる人がいいと思います。
何か新しい機能が出てきたときも、「プロジェクトで実際に使うにはどうすればいいかな?」ということを考えられる人は、実作業にも機能をきちんと組み込める気がします。
「できない=諦めよう」ではなく、「違う方法で実現できないかな?」と考える力を根本に持っていることが大事ですね。
飯尾)その他には、ただ綺麗なだけじゃなくって、クライアント側の使いやすさや利便性といったところまでデザインに落とし込めるような思考を持ってる方がいらっしゃると嬉しいですね!
佐藤)デザインに特化/機能に特化ではなく、どちらもいい具合に落とし込めるというか…
飯尾)そうですね。運用性が良くないと、結局サイトとして機能していかなくなることもあるんです。とても素敵なデザインなのに使い勝手が悪いとか、逆もしかり。なので、そういったところまで考えてサイトをデザインしていきたい方は向いていると思います。
佐藤)では、CEDの仕事をつらく感じてしまうかも…という人はどんな人ですか?
富崎)そうですね、煌びやかなデザインとか、広告賞を取りたい!とか、かっこよさだけを求めるのはちょっと違うのかな…。ECサイトに関わる業務になるので、デザインよりも使いやすさ、みたいな場面もよくあるんです。
デザインももちろん大事なんですけど、「デザインのかっこよさを追求したい!そこは譲れない!」となってしまう方は結構モヤモヤしてしまうかもしれないです。
佐藤)なるほど…!
他にはチームにこんな人がいたらいいな!というイメージはありますか?スキルや経験についてでも構いません!
飯尾)CMSの経験があるのはかなり大事ですね。CMSを使ったデザインをしたことがある人。
このプラットフォームだとどこまでデザイン性を出せるのかというような、システムを理解した上でデザインの落とし込みをしないといけないので、そういった経験があるといいですね。
土田)私は単純に明るい方だと嬉しいです…!
(一同笑い)
最後に
佐藤)今後、こういう部署にしていきたいとか、部署としてチャレンジしていきたいこと、強めていきたい部分などはありますか?
富崎)社内向けですが、フロントエンドの技術で表現できることの判断をしやすくするために、コーディング駆け込み寺のようになれたら嬉しいなと思っています。プロジェクトディレクターをサポートするような感じで、コーディング周りで困ったときに聞ける場所、見たら理解できるNotionページがあるといいのかなと。RI局と協力できると良いなと思っています。
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土田)私はECサイトについてはほとんど初心者の状態で入社して、今コツコツ勉強しているのですが、困ったときにNotionのこのページを見て順にやっていけば大体できるよ!とか、そういう感じでまとまっていたりしたらいいなって思います!
飯尾)入社した時のオンボーディングとはまた異なった形で、コーディングしたい人向け動画の初心者編、中級者編、上級者編という感じのものが社内展開できると良いですよね。
佐藤)そういった研修動画や学習資料があったらみんな嬉しいですね。
コーポレート局としても教育プログラムについて色々構築中なので、参考にさせていただきます!
今後もCEDの皆さんの素敵な取り組み、期待しております!貴重なお時間をいただきありがとうございました!
いかがでしたか?
FRACTAのコマースエクスペリエンスデザイナーのメンバーがどんな人たちなのか、伝わっていると嬉しいです!
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