FRACTAのアートディレクターが考える表現の役割

FRACTAのアートディレクターが考える表現の役割

こんにちは、FRACTA 広報の花沢です。
今回は久しぶりの社員インタビュー記事です!第3回目はFRACTA クリエイティブチームリーダー兼アートディレクターの大野さんに、FRACTAでアートディレクターとして働く魅力や仕事の楽しさについて聞いてみました。

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大野 隆:クリエイティブチームリーダー兼アートディレクター(以下、AD)
東京造形大学を卒業後、デザイン事務所に所属。その後FRACTAへ入社し、ロゴ制作などのブランディングデザインからECサイトのアートディレクション、体験イベントの設計など、ブランドのコミュニケーション設計を幅広く担当。

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ーまずはFRACTAのADについて教えてください!

そもそもブランディング領域におけるADと呼ばれる人の役割は、ブランドとユーザーとのコミュニケーションにおける「視覚領域を監督する人」だと思っています。FRACTAでもそこを基本にしていて、コミュニケーションの間をつなぐ橋渡しを適切に演出することがADの仕事だと考えています。その橋渡しとして、私たちはECサイトやブランドサイト、配送箱やブランドの世界観を彩るイメージ写真など、オンラインオフライン問わずに設計しています。ブランドとユーザーの接点一つ一つをコミュニケーションだと捉え、最適な提案を行います。

ーなるほど、デザインすることはつまりブランドとユーザーとのコミュニケーションを考えることだ、ということですね。そのように考えるようになったのはFRACTAにジョインする前からだったのでしょうか?

デザインを始めた頃は単純に制作物としての装飾性や魅力を求めていた部分もあります。でも、特にFRACTAに入ってからさまざまなブランディングプロジェクトに参加させていただく中で「これはなんのためにやってるんだっけ」と立ち止まったとき、当たり前ですが制作の先にはブランドとエンドユーザーの存在があり、その繋がりを実感としてもてる機会が多くありました。そこからは、ブランドとユーザーがどのようにコミュニケーションをとれたら一番良いのかを考えるようになりましたね。

ープロジェクトにADはどの段階から関わっていくのでしょうか?

ここ数年はプロジェクトの最初から入り、プランナーと一緒にブランドがつくりたいものを整理することも増えました。FRACTAではブランド構築の上流からお手伝いさせていただくことも多く、抽象的な相談からプロジェクトが始まることも多いので「誰のために、なんのためにやるのか」という定義をチーム一丸となって考えます。

ブランドコンセプトや概念を形作る際にはロジカルな組み立てだけでなく、感性でのアプローチが有効な場合もあります。冒頭でADは「視覚領域を監督する人」と言いましたが、FRACTAのADはコミュニケーション戦略の提案なども行うため、視覚的な要素にとどまらず概念形成の領域も積極的に意見交換することが望ましいと考えています。そこで必要になってくるのがロジカルな考え方と感覚的な捉え方、つまり右脳左脳双方の視点が求められます。ブランドの魅力をしっかり感じられるものになっているか、そこに説得力のあるストーリーがあるか。どちらも欠けてはいけないものだと思います。

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バランス感覚を重視

ーADとして働く上で大切にしていることはなんでしょう?

前述の右脳左脳のバランスに加えて、プロジェクトは最初からがっちりとスコープを固めず一緒に考えながら始まることもあるので、クライアントとのコミュニケーションの取り方は意識しています。押し付けるような提案はせず、かといってただクライアントの要望を汲むだけにならないよう、バランスをみながらクライアントとユーザーの最適解を提案するようにしています。

ーFRACTAのADに向いている人を教えてください!

相手の意見を聞きつつ、自分でビジョンをもって提案できる柔軟性のある人は向いていると思います。ADとしてビジュアルの構築面で専門性を求めたくもあるのですが、それよりも大事なことは、臆せずなんでもやれることです。FRACTAは会社自体が割とチャレンジングなので、そんなことまでやらせてもらえるんだ!という機会がたくさんあります。チャンスがあるのに、やったことがないからできませんというのはもったいないですよね。

ディティールについてはある種こちらが責任を持って突き詰めていけば良い話かなと思っています。また、会社やチームメンバーに協力を求めることもできるので自身のスキル自体はそこまで大きな問題ではないと感じています。クライアントに誠実に向き合った結果、柔軟な発想でフットワーク軽く取り組めることが理想的ですね。

ーブランドとFRACTAとのコミュニケーションを自分で設計できる人ということですね。誠実に向き合うというのは、大野さんの中でどのようなイメージでしょうか?

どこまでブランドとそのユーザーのことを考えられるか、だと思っています。細かいところまで気をまわすというよりは、エンターテイナーに近い精神性ですね。このブランドだったらこういうことをやれたらもっとおもしろいんじゃないかとか、さらにユーザーが喜ぶんじゃないかなということ。そういうホスピタリティを持っているといいなと思います。もちろん、条件や制約はさまざまありますが、そういう人はうちで働くのが楽しいと思いますよ。

ー働く楽しさのお話が出たところで、FRACTAで働くやりがいについて教えてください!

社会的に意義があったり、新しい価値を生み出しているブランドとのお仕事に携われることだと思います。クリエイティブの役割が単なる表層を作るのではなく課題解決だといわれて久しいですが、ブランドがユーザーや社会の持つ課題を解消するために、商品やサービスをつくり上げる過程に関われることは光栄ですし楽しいです。もちろん楽しいことだけではなくハードな面もたくさんありますが、その分やりがいがある。会社としても成長中なので、毎年のように新しい取り組みがあり新しい領域に挑戦できることにわくわくします。会社を一緒につくっていくという魅力もありますね。本当にさまざまな経験ができると思います。

ーそれでは最後に、大野さんが一緒に働きたいと思う人について教えてください!

ガッツがある人です。笑 あとはバランス感覚は持ちつつわがままな人がいいですね。わがままというのは、自分のもつセンスもきちんと表現できるということです。何か新しいものを生み出そうとするときはロジックだけで超えられない部分もあるので、そうしたときに個性を活かしたクリエイティブがうまくブランドにハマれば大きな武器になれるはずです。そういう強さとエンターテイナー的なホスピタリティを併せ持つ人はぜひ一緒に働きたいです。

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大野さん、ありがとうございました!
普段なかなか表にはみえないFRACTA ADの仕事や考え方について、この記事で少し触れていただけたかなと思います。

次回は8月頃、また別のチームよりご紹介予定ですのでお楽しみに!

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