コラリッチ コラーゲンショット | キューサイ株式会社
一歩踏みだすチャレンジを後押しする。商品の価値を再定義したコミュニケーション設計
1965年創業のキューサイ株式会社が2009年に立ち上げたスキンケアブランド「コラリッチ」。そのインナーケア商品として2023年3月に新しく発売したコラーゲンドリンク「コラリッチ コラーゲンショット」のブランドサイト立ち上げにFRACTAが携わりました。ブランド理解から始まり、サイトコンセプト策定・コピーライティング・ブランドサイトデザインに至るまで支援しています。

テレビ通販を主軸として販路を広げてきた同社にとって、実店舗を中心とした販売戦略への挑戦は初の試み。顧客にとって店頭での「選びやすさ」に繋がるブランドサイトづくりを目指したプロジェクトがスタートしました。
ブランド理解
第三者視点での体験と分析

プロジェクト開始にあたり、競合他社製品も含めたコラーゲンドリンクの試飲会を実施。比較することでコラーゲンショットの強みである「飲みやすさ」「続けやすさ」を実感し、デイリーケアとしての位置付けに確信を持つことができました。 また、スーパーマーケットやドラッグストアなど店頭での販売がメインとなるため、競合他社ブランドが店頭や公式サイトで誰に何を訴求しているか調査し、コラーゲンショットが訴求すべきポイントを探っていきました。

ブランド戦略策定
ブランドと企業の”その先”に一貫性を持たせる

コラーゲンショットが顧客から選ばれ、愛用されつづける存在になっていくためには、価格・飲みやすさ・成分といった「モノとしての機能価値」が正しく伝わることに加え、「ブランドへの付加価値」を感じてもらうことも大切でした。そこで、「情緒価値」「未来価値」という2つの付加価値を策定し、あわせて訴求していくこととしました。

「情緒価値」は、コラーゲンショットがターゲットにとってどのような存在となるか?を検討。考えられる飲用シーンとその時のターゲット顧客の心理を検証した結果、自分のためのご自愛/お守りといったワードが導き出され、「自信を持てる私でいるために、自己投資をしているという満足感」と設定しました。
「未来価値」については、「一歩前へ。自信を持って前向きにチャレンジできる自分になれそう」と再定義しています。

これらの価値は、キューサイ株式会社が目指す「ウェルエイジングカンパニー」との整合性も考慮して策定していきました。同社の方々が共通認識を持って本プロジェクトを進めていくためにも、生活者にとって嘘がないストーリーを提供するためにも「なぜキューサイが本商品に取り組むのか?」理由やブランドの立ち位置を紐解き、目線合わせを実施しました。

コミュニケーション設計
説得材料の充実×前向きイメージの訴求

ここでは新規顧客獲得をメイン目標に、リピーター獲得もサブとして視野にいれながら、どのようにブランド/プロダクトへの理解度・期待感・納得度をUPさせられるかを整理していきました。

まずは「機能価値」をわかりやすく充実した情報量で訴求すること。可能な限り丁寧に説明を加え、あわせて長年の研究開発をしてきた同社の実績や第三者の声を伝えることで、期待感や安心感の醸成を図ることとしました。

同時に「コラーゲンショットを生活に取り入れたらポジティブな変化がありそう!」という前向きイメージの訴求をしていくこととし、コンテンツやコピーを含めたクリエイティブ表現の模索をしていきました。

ブランドサイト設計
ターゲット顧客に寄り添うUIデザイン

ターゲット顧客の属性を考慮し、ブランドサイトのデザインはスマートフォン特化型を採用。
新規ターゲット顧客が来訪した際に素早くブランド/プロダクトの価値を理解し、より購買意欲が高められるようにTOPページはポイントを押さえた短い構成に。検討層やリピーターへのフォローとしては、2階層以下のページに深掘り情報を配置しました。ページ下部には固定のメニューバーと購入ボタンをあわせて設置することで、購入動線と回遊動線を両立させたUIデザインとしています。

デザインは店頭で商品に出会ったターゲット顧客がブランドを想起できるよう商品パッケージで採用されている書体、テクスチャー、雫のモチーフを効果的にあしらい、写真や色面のシェイプもコラーゲンの潤いを感じさせるよう、丸みのある柔らかいデザインにまとめて、ブランドイメージの統一を図りました。

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