ブランド成長の道しるべを目指しリニューアル。Star Tracker 2.0 開発インタビュー

ブランド成長の道しるべを目指しリニューアル。Star Tracker 2.0 開発インタビュー

こんにちは。FRACTA CSV局の高野です。
FRACTAが2021年にリリースし、先日2023年4月11日にリニューアルを発表したブランド自走支援ツール「Star Tracker 2.0」。今回はリニューアルに携わった開発者に話を聞きました。

お話しいただいたのはこちらのお二人です!

当初のサービスから進化したこと

川岸)これまでのStar Trackerは、FRACTAのノウハウデータベースが見れたり、Web上でブランディングフォーマットを使用できたり、さらにはFRACTAのメンバーとの壁打ちができるというサービスでした。

ブランド運営におけるECサイトとブランディング、Shopify、ECサイト運用のお助けツールという立場に近いイメージです。
「目標とする場所がどこか」をブランディングフォーマットで残しておくことで、そこに向かい行き着くための手助けになる地図や手法としてFRACTAのノウハウにアクセスでき、困った時には相談ができるというものでした。しかし、そもそも自分たちの現在地がどこなのかということには触れていなかったのです。
目標地点を正確に目指すためには今の状態を明確にする必要があり、現在地がわかれば向かう手法も明確になります。

そこで、「自分たちのブランドがどんな状態にあるか」ひと目で把握できるようにしたというのが今回リリースしたStar Tracker 2.0です。今のブランドの成長フェーズ、状態を算出しスコアリングされたものが可視化されるというWebツールに進化しました。

*以前のサービスにあったFRACTAメンバーとの壁打ち相談会は、現在オプションとして提供中です。スコアリングされた数値を利用者側だけでなくFRACTA側でも確認できるため、同じ数値を見ながらより精度の高い壁打ちができるようになりました。


リニューアルのポイント

小倉)リニューアル後のStar Tracker 2.0では、ブランドの成長の現在地を4つの「ステージ」で表現しています。この機能が大きなポイントです。



4つのステージ「ネクストブレイク」「ブレイク」「王道」「マンネリ」から、ブランドの状況をまず把握します。さらに、次のステージに行くにはどうしたらいいか、ステージを下げないように何をする必要があるか、成長の停滞を示す「マンネリ」を打破するにはどうしたらいいのか、各種数値を追うことで、次に取り組むべき具体的な施策を検討できるようになります。

この機能の開発には、ブランドの現在地を4つのステージのうちいずれかに当てはめるために、どのような指標が必要なのかピックアップし、その数値が最適か検証を重ねました。
施策検討の材料になる数値がどのようなものだと役に立つのか、実際にブランド運営時に参考にする指標や計算式の紐解きも同時に行いました。
あらゆる数値を羅列しようと思えば無限に存在し、データを取りたくても難しい場合もあれば、一方で意味のないデータである可能性もあるためです。

Star Tracker 2.0で閲覧できるデータは、ブランドの成長分析でよくみる指標に加え、FRACTAでこれまで支援してきた経験や代表 河野の知見、Star Trackerの相談会などでご相談いただくことの多い数値や指標をもとに導き出されたものです。
世の中にはさまざまな観点で指標を導き出す数式が存在しますが、Star Tracker 2.0では、ブランディング、Eコマースコンサルティング、経営の観点からみて信頼できる数式を採用しました。

施策を実行する際の裏付けのようなデータでもあるため、画面に表示される数値やグラフを社内に展開いただき、チーム内、プロジェクト内だけでなく、経営層にも共有することで、予算の検討や経営視点での意思決定にもお役立ていただけると考えています。

 

Star Tracker 2.0にかける思い

川岸)元々Star Trackerの思想として、ブランドの目標地点や今いる場所を明確にし、目標に向かって推進できるようにしたい。ブランドの成長を手助けできる存在になりたい。という思いがありました。その思いは初めにリリースした時も、今回のStar Tracker 2.0でも変わりません。

しかし、ブランディングは数値化しにくく、見える化が難しい分野です。
費用対効果も表現しづらく、マーケティングのような効果も見えにくい。ブランディングの重要性は理解されてきているとはいえ、踏み出せない企業が多いのが事実です。

ブランディングというものを特定の会社にしかできない、特定の人にしかできないというものではなく、さまざまな人がその活動に取り組めるように。Star Tracker 2.0を使うことで、ブランディングは意味があることであると実感でき、ビジネス的効果を感じられる人が増えていく。それがFRACTAが掲げる、ブランディングの民主化につながると思っています。

 

最後に

小倉)今回のプロダクトでは、FRACTAが支援した企業のブランドマネージャーの皆さまにお話を聞かせていただく機会もありました。

今後もブランドを成長させ続けるための意思決定や施策を検討する材料として、よりわかりやすく、また幅広く活用できるよう進化させていきます。機能拡充だけでなく、実際にブランドご担当者さまにご利用いただき、フィードバックを受けながら今後も改善・最適化していく予定です。

川岸)Star Tracker 2.0で確認できた数値を元に、経営やブランドの意思決定につなげる検討を習慣化してほしいと思っています。その瞬間だけ見るのではなく、状態の変化を感じ取って次の打ち手を検討するということです。習慣として改善が行われ続けるブランドになると、必然的にブランドの成長も早くなると思っています。

まずはお気軽にお試しいただけたらと思います!