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JOURNAL


2017.10.30

ECに依存しないブランドの成長と、そこから見える「これからのモノの売り方」

ECに依存しないブランドの成長と、そこから見える「これからのモノの売り方」
近年、米Amazon.comが実店舗展開を加速しています。
レジを通さずに商品を購入できる「Amazon Go」やリアル書店「Amazon Books」のオープンなど、ECの垣根を超えた新たな試みを実施。ブランドにとってこれまで主流だった「店舗展開し、そこからステージに合わせたECサイトを立ち上げる」といった流れは徐々に変化し、オンライン上での販売からリアルな店舗を開店するまでに成長したブランドも頭角を現し始めています。

では、ECサイトのみで成功を収めるブランドは、どのような点に工夫を凝らしているのか?今回は、「ECサイトでの販売を主力とし、成功したブランド」の例をいくつかご紹介。「モノの売り方」を知り、これからのブランドについて考えてみてはいかがでしょうか?


1. 高品質寝具を低価格でオンライン直販
マットレスブランド「Casper(キャスパー)」
https://casper.com/
アメリカを拠点とするスタートアップブランド。オンラインでの購入が唯一の国外ユーザーと接点だが、ユニークな配送方法(注文したマットレスが、コンパクトなボックスで届くので配送・受け取りの手間が多いに短縮される)と高品質な商品提供が成功し、企業としても大きく成長を遂げた。

-Forbes JAPAN”「マットレス販売で年商100億円突破 米Casper社が目指すゴール」
https://forbesjapan.com/articles/detail/12072


2. 生産の工程を全公開!超EC特化型
米アパレルブランド「EVERLANE(エバーレーン)」
https://www.everlane.com/
スタート僅か4年でありながら成長率3倍のEC特化型ブランド。たった一つのTシャツから始まった、サンフランシスコ発の企業だ。Tシャツは月におよそ100万枚販売。ミレニアル世代を始めとするコアなファン層を掴んでいる。

-日経ビジネスオンライン”「人気急上昇の米アパレル 原価や縫製費まで公開 」
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO93114500S5A021C1H56A00/


3. 革新的!メガネをお家で試着
NY発アイウエアブランド「Warby Parker(ワービー・パーカー)」
https://www.warbyparker.com/

NY発のアイウェアブランド。こちらもオンラインからスタートし、SNSを最大限に利用したプロモーションや商品の無料配送など、ECサイト特有の「商品を実際に見て、試す」という課題をクリア。今では全米に10店舗展開している。


-ファッションメディア「DiFa」「NY発アイウエアブランド「Warby Parker」がファッショニスタに支持される5つの理由」
https://www.difa.me/10523/warby-parker


これらのブランドには、2つの大きな特徴があります。

一つ目は、デザイナーをインハウス化、また卸業者を挟まないことで中間コストをカットしたこと。その結果、最高品質の商品を安く提供し、ハイクオリティを求める顧客のニーズを満たすことに成功しました。
そして二つ目は、ミレニアル世代を中心としたスマートフォンファーストの宣伝・販促を行ったこと。そうすることで、ターゲット層へのダイレクトなアプローチを叶えました。

また、最近ではAmazonとZOZO TOWNが、プライベートブランド(PB)を発足。Amazonに至っては銀座に路面店を出店し、自社PBを用いた「Amazon Fashion Week TOKYO」といったファッションイベントも開催。その勢いは増すばかりです。

-「fashionsnap.com 」「東京のファッションウィーク参加48ブランドが発表、初参加が増加」
https://www.fashionsnap.com/news/2017-08-24/afwt-2018ss-brand/

このように「実店舗に依存しないブランドの成功」から、モノの売り方が少しずつ変化していることがわかりますね。

ただ一つ注意点として、上記で紹介したブランドは、戦略的PRによって商品を効果的に伝えられたのが大きな成功の理由。商材によっては、ECサイトを主力としたマーケティング展開は不向きなものもありますので、これからブランドの立ち上げ・リブランディングをお考えの方は、その点も含めてしっかりと検討される必要があります。


“ブランド戦国時代”の今、多様性と柔軟性を兼ね備えたブランドになるためにも、戦略としてのブランディングを今一度見直してみてはいかがでしょうか?