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INTERVEW02ブランディングと密接に関わるWebサイトの提案

ブランドやショップの立ち上げから関わることで、ブランドにとって最適なWebコンテンツやデザインなどを考え出し、
成長計画に沿って発展させていく。Webをブランディングの一部に捉えられる点は、
私たちの大きな強みです。その一例としてWebギフトショップ「忠之助商店」をご紹介します。

忠之助商店

CLIENT
:忠之助商店

2013.December

  • ARCHITECT
  • WEB DIRECTION
  • ART DIRECTION
  • LOGO DESIGN
  • WEB DESIGN
  • SUPPORT
  • MARKETING
  • ADVERTISING
  • PR
  • BRANDING
  • TECHNICAL DIRECTION
SYSTEM
  • FRACTA NODE
  • SHIFT THIS SITE
  • WORKS
忠之助商店

足で探した伝統工芸品を扱う
ギフトショップ「忠之助商店」

2013年にスタートした「忠之助商店」は、日本各地の工芸品を扱うWebギフトショップです。創業者は、代表の長谷忠さんと店長の宮本直之さん。二人の名前から1文字ずつ取り、少しでもお客様の「助け」になりたいとの思いを加えて「忠之助商店」と名づけました。
 ショップを切り盛りする宮本さんは、IT企業に勤務後、「お客様のニーズを考えながら、商品の良さを海外に伝える仕事がしたい」と流通の世界に飛び込んだそう。扱う商品は、以前から興味があった日本の伝統工芸品です。
「ただ小売りの知識も経験もないのでまず国内で実績を積もうと考え、二人で半年ほどかけてコンセプトを詰めました。伝統工芸品を扱うことにしたので、適正価格でビジネスが成立する仕組みにしたいと考え、そこで見つかった軸が『ギフト』でした。専門店をうたうことに多少の不安はありましたが、あげる方ももらう方も嬉しいし、結果的に人の喜びに繋がるならやる意義もあるだろうと」
 商品探しの鍵は自らの感覚。産地で組合員リストを頼りに工房を尋ね、作者と話をし、購入して使い、良いと感じた物だけ交渉していきます。
「バイヤー経験もない素人が突然交渉しても不審がられるのは当然です。なので、最初は購入させてもらうだけ。交渉する場合は使った感想を軸にお願いするので、現地には最低2度は伺いますね。そこまでしてやっと信頼していただけるんですよ」
 忠之助商店にしかできない、縁の力が生み出す独特な品揃え。出会える数に限りはありますが、品質の高さではどこにも負けません。

ギフト用の包装紙を扱える
ECショップのパッケージ

 同ショップがECサイトの形を選んだのは、コストや過去の実績を勘案してのことでした。しかし、最も重要な包装紙関連のカスタマイズが可能なECサービスやツールに出会えず困っていたという宮本さん。偶然、EC-CUBEパビリオンでFRACTA NODEと出会い、「これなら自分のやりたかったことができる」と感じたのだそうです。
 そこでさっそく最優先項目、サブ項目、将来的に必要な項目などをリストにした仕様書を元に、営業担当の木村に見積もりを依頼されました。この時の内容を、木村は次のように振り返ります。
「まず最優先機能を中心とし、他のご要望は段階的に追加していく形で見積もりをお出ししました。また、運営ブログ用にWordPressを入れたいとのお話があったので、ブログ機能があるFRACTA NODEなら費用を抑えられるというご説明もしましたね」
「そうですね、そこも決め手でした。ECサイトとの連携が簡単な点や商品からリンクを張れる機能が便利そうだなと。他社では『経験のない要件だから』などとずいぶん待たされたり、元SEの視点で見て不安になるような安すぎる見積もりが来ていたんです。それだけに、依頼を決めたのは仕様の工夫や価格の適正さに安心できた点が大きいです」
 宮本さん曰く、待つ側からすれば、翌日に見積もりがもらえるスピード感も重要とのことでした。
忠之助商店

ギフトショップのイメージと、
成長段階で変わるWebサイト

さて、サイトの制作を担当したのは、アートディレクターの松岡と弊社CTOの森田です。今回の立ち上げにあたり、松岡は再度ギフトショップでいいかどうかを確認したそう。
「自分用に買うお客様への錦を削っていいのかということですね。自分用とギフト用ではデザインの意識は大きく変わりますし、最終的に与えたい印象も違いますから」
 その後、デザインが確定するまでには相当な時間が費やされました。例えば、他店との差別化を見据えた「雑誌風レイアウト」や「トップの画像を大きめにする」案などそれぞれに細かな検討が行われたからです。
「不安もお持ちだったのですが、知名度の低いショップが差別化をしたいのであれば、印象に残るようなインパクト重視の施策が必要です。トップの表紙や商品、特集バナーなどの画像を大きく見せる点にこだわったのはそのためです。また、通常はタブーであるコンセプトを取り入れたのも同じ理由から。忠之助商店さんは文章力も高く嫌味がないので、お客様へのアピールとしてむしろ入れるべきだと強く推しました」
 最終的にデザイン案は大きな変更なく採用されましたが、確かに挑戦的な提案ではあったと語る松岡。
「今は知名度向上を重視したデザインですが、次の段階ではもう少しブランドイメージを強調したトーンになっていくと思います」
 この提案のように成長に沿ったブランディングという面でも、Webサイトは常にベストな形に調整する必要があると私たちは考えています。
 もう一つの特徴が、「包装紙と水引」。実は宮本さんも、その組み合わせの複雑さを依頼後に初めて実感したそうです。
「外のしと内のしの選択、外のしなら水引を消す、包装紙や水引には料金計算を加える…などすごく細かいんです。どんな要素が必要かわからないし、連携する倉庫の在庫データの仕様もわからない。要件が提示できず、森田さんにはモック制作からずいぶん苦労をおかけしました。」
 その言葉の一方で、「パターンの複雑さなど難しさはありますが、やりたいことが具体的なので仕組み自体は考えやすかったですよ」と笑う森田。
 今後もスマホ対応やセミオーダー機能、顧客管理シス
忠之助商店
テムの改善など、さまざまな機能追加や改善作業が続く予定。その際にも彼の技術力や開発力は大きな力となってくれることでしょう。
「スタートアップからみなさんと組んでつくっていけることがありがたいですね。一度完成して終わりという制作会社さんだったら、今のような形ではできないと思いますから」
 また現在は、Webを飛び出してオリジナルギフトボックスやロゴ入りアイテムの制作も進行中だとか。
「松岡さんにはロゴも制作していただきましたし、これから忠之助商店ブランド全体のデザインもお願いしていきたいんです。今はWebサイトと紙ものの制作が別で進んでいますが、最終的に共通のデザインイメージで整えていければ嬉しいですね」

いつかは「バーニーズ」のような
ギフトショップに

 今回、ブランドづくりを中心となってゼロから進めてきた宮本さん。当初から「どんな印象のお店にしていきたいか」の思いは明確でした。
『バーニーズ』の包装紙でプレゼントをもらうと、特別に選んでもらったようでワクワクするんです。独自の視点で選ばれた定番もあれば、新進デザイナーの斬新な商品もありますよね。でも、どれもバーニーズらしいから信頼できる。そんなお店になれたらと…。だから常に、忠之助商店はその方向に向かっているだろうか、と意識するようにしています」
 その意識に加え、運営上で忘れてはいけない思いがあると言います。
「ECサイトはお客様の顔を見て話せません。ある意味、お客様一人ひとりを把握して対応することをサボりやすい環境でもある。だけど、そこで手を抜いたらうちは終わりです。長い目で見る必要がある市場ではありますが、リピーターが増えたりメールをいただいたりするとすごく嬉しいです。ですから、可能な限りお客様のご要望に対応していきたいなと。丁寧さを忘れずに続けていきたいと思います」
 今後もチームでの制作は続きます。まだ「やりたいことの10分の1程度」というWebサイトを100に近づけ、成長のためにベストな形でのお手伝いができれば…。そんな風に私たちは考えています。

忠之助商店
REPORT / TEXT: 木村早苗
忠之助商店