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INTERVIEW 01ブランドの想いと文化を伝えるWebのちから

フラクタの仕事は、単純にブランドサイトやECサイトを制作するだけではありません。
つくり手の想いや文化をデジタルのちからで形にする、ブランドを第一に考えた関わり方をしています。
そんな例の一つとしてジュエリーブランド「メデルジュエリー」をご紹介します。

メデルジュエリー

CLIENT
:メデルジュエリー

2013.May

  • ARCHITECT
  • WEB DIRECTION
  • WEB DESIGN
  • SUPPORT
  • TECHNICAL DIRECTION
SYSTEM
  • FRACTA NODE
  • SHIFT THIS SITE
  • WORKS
メデルジュエリー

日々に寄り添う
日常着のようなジュエリーを

 フラクタがWebサイトとECサイトの制作をお手伝いするメデルジュエリー。2008年に「日本の職人とともに、日々に寄り添う日常着のようなジュエリーを作りたい」という黒川直裕社長の想いから生まれたジュエリーブランドです。2013年には浅草の工房街にある建物に移転、受注生産にてオーダーをいただいてから、一点ずつお作りしています。
 一人のジュエリー職人との出会いによって、ジュエリーをとりまく製作環境の厳しさを知りました。
「優れた職人の技術を残し、ものづくりの文化を継承していきたいという思いがありました。浅草本社の1階に工房を構え、そこで開発から行っています」
また、モノを愛用することは、自分自身を見つめ直すことでもあり、心を豊かにしてくれます。そこから、モノを愛用する、愛でるということをブランド名にしました。長く使える品質であることはもちろん、人とモノがよい関係を築けるようにと思ったためです。

ブランドの想いを伝える大切さ

 一般的に、ブランドの想いをお客様に伝える方法はいくつかあります。例えばショップ。同社の場合は、築45年の建物に古さや新鮮さが同居する什器や家具を散りばめ、商品のコンセプトを伝えています。そしてWebショップ。ブランドの大小に関わらず対等にアピールできますが、実は、女性的な商材のジュエリーはWeb上での扱いが難しいモノなのです。
「鞄や靴のようにスペックだけでは説明ができないと考えています。大切なのは"人"が感じられるもの、私たちが素敵だと思う人から作られるものだと思います。ですから、モノの周りにあるストーリーとともに伝えていくことが必要だったんです」
 そこで黒川さんが選んだ方法は、ブランドの想いを、Webによるコミュニケーションで伝えていくことでした。SNSに描かれる日々のことばやスナップ…ブランドの価値観や文化を共有するスタッフが見つけた要素たちは、ブランドの有機的な変化を緩やかに促す一方、次第にお客様の心を惹きつける魅力となっていきました。これらのコンテンツは、すべて社内のスタッフが作成しています。元々は文章や、写真のプロではなかった人たちです。「ECを活かせる環境にするには、スタッフたちの知識や経験をどう整えてあげればいいのか。そこが最も大切にした点でした」何度も想いを伝えて共有し、表現の技術と経験を積み重ねる方法を選択。現在の質の高いコンテンツは、そんな工夫が生んだものだったのです。
メデルジュエリー

「FRACTA NODE」でつくる
コミュニケーションコンテンツ

 同社でも初代サイトを制作し、Facebookなども積極的に活用。Webによるコミュニケーションによって順調にブランドを成長させていました。しかし、規模の拡大につれ運用の問題やコンテンツの具体化に関する悩みが増えてきました。
「特に問題だったのがスマホサイトでした。当時のシステムではデザインがまったく変更できなかったんです。Facebookからのお客様を始めスマホユーザーは増えていくのに、これでは画一的な体験しか与えられないなと。自由度の高いECサイトにする方法を探していた時に出会ったのが河野さんでした」
 代表の河野は当時を次のように振り返ります。
「そうでしたね。黒川さんはもう明確なデザインイメージもお持ちだったので、まずはブランドの考えを知ることから始め、その上でWebサイトでのコンテンツの見せ方や商品の扱い方について、Webでの落とし込み方を考えていきました」
 サイトリニューアルをする上でベースにしたのはECサイトにWebデザイン機能を統合したパッケージ「FRACTA NODE」です。同じシステムの中でブランドサイトも構築できる機能を活用し、黒川さんのアイデアを実現するデザインを提案。要望にあった「コンテンツ量産の効率化」にはブロックデザインを用い、毎回使うデザインを流用。コンテンツごとにデザインファイルを再制作する手間と運用コストを軽減しました。また「ソーシャル活動を一覧できるページ作成」では、LiveFeedでのソーシャル連携とページ生成機能を活用しています。
「現在のDiaryにあたるページですね。FacebookやInstagramなどの書き込みをLiveFeedで収集し、一箇所に時系列で表示させています」
 自分たちの技術は、依頼者のイメージの実現を阻む技術のもやを取り去るためにあると語る河野。サイト構築の際も社内で運用しやすい構造になるよう意識したと語ります。
「ブランドはコミュニケーションを経て進化しますが、僕らがガチガチのサイトにしてしまうとその動きを止めかねません。そうならないためには、社内の担当者が扱いやすい余白を保った構造にすることが大切です。もし僕が社員ならここは自分で調整したいな、などと使う人の気持ちを考えて開発していきました」

Webサイト&ECサイトの柔軟な運用

 一定のWeb制作知識を持つ人なら、コンテンツとEC機能を一緒に扱えるのがFRACTA NODEの利点です。
「実は、Web制作者の方でも、複雑な構造になるECサイトは敬遠される方が多いんです。ブランドの挑戦を促すためには、ECが絡むせいで些細なデザイン修正もできない、困った時に助言が受けられないシステムでは意味がありません。しかし、FRACTA NODEを使うことで、手を動かして考えられる柔軟さを提供できたのではないかと思います」
 使用感を、同社の島田さんにお聞きしたところ、「プログラミングの知識は必要なので、確かに最初は少し手ごわかったです。でも、操作に関する条件と結果の関連性が明快ですし、規則に従えばかたちになる構造なのでストレスなどはあまり感じません」とのこと。また黒川さんには次のようにも評価いただきました。
「僕らはECシステムを使ってはいますが、あくまで重視するのはコンテンツやコミュニケーション。
欲しい機能もそちら寄りなのに、昔からあるECシステムだとEC関連の不要な機能が増えるばかりだったんです。でもフラクタさんならブランドビジネスの観点で提案や開発をしてくださるので、必要な機能だけを使うことができる。この点は特にお仕事をしていて感じるメリットです」
 普段からコンテンツのアイデアに技術の知識を絡め、形にする作業をしている黒川さんにとって、河野との情報交換は欠かせないプロセス。河野もその点は理解しており、コスト感や作業感、技術に関する情報は迅速な提供を心がけています。
「ブランド運営には判断や決断の素早さも大事なので、技術面の疑問のせいで流れを妨げないようにしたいのです。現在はこうしたご質問やご要望を受けて動くことが大半ですが、今後は弊社からも挑戦に繋がる提案ができたらと。そのためには情報収集や開発速度を上げる努力が必須だと思っています」

きめ細やかな開発と対応が支える
ブランドの挑戦と進歩

 直近ではDiaryをトップに移動し、より「らしさ」を感じられるデザインにしようと思案中の黒川さん。
「生活者としての自分が何を欲しいか、なぜそれに共感したかを素直にお客様に伝えることが大切ですから。愛情を持って出した内容から、ファンになっていただけるといいなと」
 そして将来的には、Webと店舗の枠を超えたコミュニケーションの強化にも取り組みたいとのこと。
「よい商品をつくり、ファンになってくださったお客さまにサービスを提供することが、私たちの一番実現したいことです。そう考えた場合、ECシステムは全般的に顧客管理機能が弱いのではないかなと。今後のブランドとお客様の繋がりを強化する鍵は、そこにあるような気がしています」
 商品の良さをコミュニケーションの中で伝えていくメデルジュエリー。そんなブランドの仕組みを支えるのがフラクタのブランディングノウハウであり、FRACTA NODEなのです。




メデルジュエリー
REPORT / TEXT: 木村早苗
メデルジュエリー